開幕から好調を維持し、3位につける名古屋グランパス。週末に行われた横浜F・マリノスとの”上位対決”は、前半に森下龍矢の2試合連続ゴールで先制したが、後半に喜田拓也の5年ぶりのリーグ戦でのゴールで追いつかれ、1-1のドローに終わったが、リーグ戦では7試合負けなしと好調を維持している。
まず中村氏が言及したのはリーグ最少失点の守備面。「王者横浜FMにゴールシーン以外は、ほとんどチャンスを作らせない試合だった」とこの一戦での守備を絶賛。その上でパス数やボール支配率では横浜FMに上回られたものの、シュート数は横浜FMの7本に対して、名古屋は16本と圧倒したことに触れ、「しっかりと守って速いカウンターという戦術がうまくハマっていた」と振り返った。
また今季はリーグ最少失点というスタッツだけでなく、「各ポジションでのゲームスタッツがリーグ上位にランキングされている」と指摘。カウンターの鋭さを表現する『ボールを奪ってからゴールした平均時間(7.4秒)』や『ボールを奪ってから10秒未満での得点数(6得点)』ではリーグ1位、『スプリント数』では2位、『インターセプト数』では3位と軒並みリーグ上位の数字を記録している。
またチームだけでなく、個人のスタッツに目を向けてもマテウス・カストロがシュート数とスルーパス数で1位を記録し、前線の破壊力を生み出し、ダブルボランチは、米本拓司がインターセプト数でリーグ2位、稲垣祥もタックス数でリーグ1位と中盤で強度をもたらし、最後方にはセーブ率1位の名手・ランゲラックがゴールに鍵をかける。こららのスタッツを踏まえて中村氏は、「攻守に渡ってバランスが取れていて、選手も適材適所で良さが最大限引き出されている」と好調の要因を語っている。
名古屋はボール保持率がリーグ最下位ではあるが、「しっかりとブロックを作って自陣に引き込み、前向きにボールを奪ってからのカウンターがめちゃくちゃ速い。相手にボールを持たせた方が得意なカウンターがハマる。ボール保持率=順位や結果ではないことを今の名古屋の戦いを見ても現れている」と分析した。
そんな名古屋での2シーズン目の長谷川健太監督は、2年目に強いというジンクスも紹介した。これまで清水エスパルス、ガンバ大阪、FC東京と3クラブを率いてきたが、1年目から2年目にかけて清水では15位から4位へ、G大阪ではJ2優勝からJ1優勝に導き、FC東京では6位から2位へと2年目でチームを上昇させてきた手腕がある。中村氏は「どのクラブでも2年目に結果を残してきている。昨季は8位だった名古屋が優勝争いしているので、2年目の長谷川監督は侮れない」と今後の戦いぶりに期待を寄せている。
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