藤枝MYFC 対 大分トリニータ の見どころ
その差は勝点2。4位と6位の上位対決だ。藤枝総合運動公園サッカー場で激突するのは、6位の藤枝MYFCと4位の大分トリニータ。上位生き残りと首位追撃に向けて勝点3が欲しい両者がしのぎを削り合う。
ホームの藤枝は、直近5試合で負けなし。3勝2分と勝点を積み上げ、その内、4試合で複数得点をマークするなど13ゴールを決めている。まさに攻撃陣は絶好調だ。
その中でも目覚ましい活躍を見せているのは渡邉りょう。野性味溢れるストライカーは、第9節・ジェフユナイテッド千葉戦(3〇1)、第10節・水戸ホーリーホック(4〇1)戦、第11節・ベガルタ仙台戦(3〇2)の3試合でゴールを決め3連勝に大きく貢献し、自身初挑戦のJ2でもエースとしての仕事をきっちりとこなしている。なお、ここまで9ゴールはリーグトップの数字である。
チーム全体で見ても12試合で22ゴールはリーグトップ。須藤大輔監督の下、J3時代からコツコツと積み上げてきた“超攻撃的エンターテインメントサッカー”が花開いてると言っていい。
その分、課題は失点の多さ。無失点試合は2試合しかなく、カウンターから大量失点を喫したゲームもある。今後、安定的に勝点を重ねていくためには、そこの攻守のバランスを整えることがカギを握るだろう。ホームで戦える今節、圧倒的な攻撃力を維持しつつ、安定した守備力を発揮し、今季3度目の完封勝利を飾りたい。
アウェイの大分は、今季最初の山場を迎えている。開幕からの5試合を4勝1分けと駆け抜け、第6節・大宮アルディージャ戦で初黒星を喫するも第7節から第9節まで再び3連勝を飾り首位に立つ時期もあった。
しかし、第10節の町田ゼルビアとの天王山を落とすと、第11節・水戸ホーリーホック戦、第12節・ベガルタ仙台戦でも連敗。まさかの3連敗中である。
いまの位置に踏みとどまるためにはまさに今節が正念場。ここで負の流れを断ち切る必要がある。相手は攻撃力に定評のある藤枝だが、ボールを握って主導権をつかめれば、自分たちのペースでゲームを進められるはず。下平トリニータの真骨頂を取り戻すにはよい相手である。
現在のチーム状況は対照的だが、キックオフの笛が鳴ればそれは関係なし。自分たちのスタイルを発揮し、勝利をつかむのはどちらだ。
他会場のカード
5月3日(水)
13:50 ロアッソ熊本 vs ザスパクサツ群馬(J2)
前節6試合ぶりに敗れた熊本だが、後半に投入されたFW粟飯原尚平、FW大崎舜を中心に猛攻を披露。昨季3-2、5-1と得点を重ねてシーズンダブルを達成した群馬戦で再び勝点3をつかみにいく。対する群馬は大槻毅監督が「成功体験」と表現したように、今後につながる逆転勝利で5位に浮上。広範囲に顔を出してチームを助けているFW長倉幹樹は今見ておくべき注目選手だ。
14:00 ベガルタ仙台 vs ブラウブリッツ秋田(J2)
仙台はMF相良竜之介のゴラッソを守り切り『ユアテックスタジアム仙台』で第2節以来となる勝利。引き続きホームで戦う今節の東北ダービーで、今季初の連勝となるか注目だ。対する秋田は初の連敗となったが、4失点を喫した前々節から内容は改善された。キーマンは契約の関係で前節を欠場したDF阿部海大。5試合ぶりのクリーンシートを達成すべく、仙台攻撃陣を抑え込みたい。
14:00 大宮アルディージャ vs FC町田ゼルビア(J2)
FWアンジェロッティが復帰を果たしたものの、連敗が「4」に伸びた大宮。町田に対しては2020年から6試合無得点(3分3敗)と沈黙が続いているが、難敵を撃破して上昇気流をつかみたい。一方の首位・町田は敗れた次の試合でしっかりと勝ち切り、2位との勝点差を3に拡大。FWミッチェル・デュークの復帰も明るい材料となり、持ち前の先行逃げ切りで連勝を狙う。
14:00 ヴァンフォーレ甲府 vs いわきFC(J2)
リードしてからの戦い方に課題を残した甲府は、上位陣追走に向けて痛い敗戦。2戦連続で“ウノゼロ”を記録しているホームで迎える今節はFWピーター・ウタカにも本拠地3試合連続得点がかかる。対するいわきの前節はシュート本数で21-4、CKの数も19-1と相手を圧倒しながらも無得点で敗れた。目指すスタイルは十分に表現しただけに、今度こそ内容を勝利に直結させたい。
14:00 ファジアーノ岡山 vs モンテディオ山形(J2)
DFヨルディ・バイスの決勝点で勝利した岡山は、6試合続いていた引き分けの連鎖に終止符を打った。山形には昨季のJ1参入プレーオフで悔しい敗戦を喫しただけに、雪辱を期す一戦となる。前節ドローの山形は攻守にわたってチームを助けたMF小西雄大がキープレーヤー。ここまで全試合で失点を喫しているなか、いかに長い時間をゼロでしのげるかどうかも勝敗のポイントとなりそうだ。
14:00 レノファ山口FC vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
17位の山口は2試合連続の引き分けに終わったものの、ビルドアップに安定感を取り戻した。昨季シーズンダブルを喫するなど直近5試合で1分4敗と相性の悪い千葉戦だが、チームを上向かせる白星をもぎ取りたいところだ。勝点で並ぶ15位の千葉は2試合連続でCKから得点中。アシストをはじめとして圧巻のパフォーマンスを見せたDF日高大が、今季初の連勝に向けてのキーマンとなる。
14:00 徳島ヴォルティス vs 清水エスパルス(J2)
徳島はジュビロ磐田を3-2で下し、今季12試合目にして待望の初勝利。今節は再び“降格組”との対戦を迎えるが、好調のFW柿谷曜一朗を軸に連勝を飾り最下位脱出といきたい。対する清水は3試合連続で複数得点での完封勝利を達成し、絶好調。前節はDF北爪健吾が貴重な追加点をマークしたなか、古巣・徳島でのアウェイゲームに臨むDF岸本武流には大きな期待がかかる。
14:00 V・ファーレン長崎 vs 水戸ホーリーホック(J2)
長崎は相手の猛攻を耐えた末にFWフアンマ・デルガドの一撃が生まれ、4連勝で2位に浮上。先月の3連戦はFWクリスティアーノらを起用して乗り切っただけに、今節もフレッシュな選手の活躍で連勝をさらに伸ばしたい。対する水戸は前節敗れたもののGK本間幸司が2020年11月以来となる出場。アウェイでは3連勝と結果を残しており、前々節の大分トリニータ戦に続く上位食いが期待される。
16:00 栃木SC vs ツエーゲン金沢(J2)
栃木はホーム3連勝がかかる一戦。敗れた前節は後半に積極的な姿勢を見せており、その手応えをつなげられるか。本拠地で2得点のMF森俊貴に期待がかかる。対する金沢は前節、今季初の引き分けを記録。同じく中2日で迎えた前回の3連戦2戦目では大胆なターンオーバーを行い勝利したが、今回はどんなメンバーを選ぶのか。古巣対戦となるFW豊田陽平にも注目だ。
17:00 東京ヴェルディ vs ジュビロ磐田(J2)
MFバスケス・バイロンの活躍が光った東京Vは連敗を「2」でストップし、3位に浮上。苦しい台所事情のなかでも無失点で試合をクローズしたことは何よりの自信となりそうだ。徳島ヴォルティスに今季初勝利を献上した磐田は、またも今季初の連勝を逃す結果に。試合の立ち上がりとセットプレーからの失点が課題となっており、この試合で改善を見せられるか。
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