ミッドウィークに行われたセリエA第33節では、来シーズンのUCL出場権を懸けて熾烈な争いを繰り広げている2位のラツィオや3位ユヴェントス、4位インテルおよび7位のアタランタが勝利を収めた。一方、ミランは本拠地サンシーロでクレモネーゼと引き分け、ローマは敵地でモンツァとドローに終わり、アタランタに58ポイントで並ばれ、6位および7位へと後退した。
異なるドローの意味
そんな中、『ダゾーン・イタリア』の解説陣が「Sunday Night Square」の特番に出演。まずは現役時代にユヴェントスやナポリで活躍したチーロ・フェラーラ氏がミランとローマに見解を示した。
「ローマとミランは同じ引き分けの結果だが、意味合いは異なる。クレモネーゼ戦はミランにとって出場機会の少ない選手たちの活躍の場となるはずだったが、またしてもチャンスをフイにしてしまった。それにミランは“ミラン”であり、クレモネーゼとホームで戦うのなら、違った結果を期待するものだ」
「一方、負傷者も多いローマの場合、話は異なる。ローマはよいアプローチだったが、モンツァが極めて偉大な試合を見せたと考える。試合自体、すばらしいものであったうえ、引き分けの結果も妥当と言えるだろう」
また、ナポリOBは、今シーズンがセリエA初昇格でありながらも、第33節を終えて45ポイントを獲得して暫定10位につけるモンツァの若き指揮官ラファエレ・パッラディーノを絶賛した。
「彼のことは称えたい。今日のローマ戦もとにかく気に入った。計り知れないほどのクオリティに加えて、選手たちはまったく怖がらずにハイプレスをかけに行ける能力もある。クオリティもあるし、どうにもできないほどだ」
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ミランと立場が入れ替わったインテル?
一時はシモーネ・インザーギの進退も問われるなど、約1カ月にわたって成績不振に陥っていたインテル。だが、UCL準々決勝でベンフィカを下して準決勝へ駒を進めると復調し、ヴェローナ戦では大量6得点を奪って公式戦4連勝を飾った。
ミランOBのマッシモ・アンブロジーニ氏は、現在のインテルが「闘志」を見出したことを指摘。さらにインテルOBのボルハ・バレロ氏も古巣の現状を分析した。
「ミランとインテルの立場が入れ替わったのかどうかは分からない。だが、インテルは自信を取り戻したように見える。特に攻撃面に関し、以前はいくつもチャンスを作り出していたが、得点に結びつけることができなかった。しかし今日は6ゴールが生まれた。インテルは直近の試合において、インテンシティを増しており、メンタル面の転換点となったように感じる」
また、フェラーラ氏は、36分にインテルのハビエル・サネッティ副会長やジュゼッペ・マロッタCEO、ピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)ら首脳陣一同をあ然とさせるスーパーゴールで2点目を記録したハカン・チャルハノールに賛辞を贈った。
「本当に信じられない。ボールが途中で落ちた! 軌道が途中で変わる(アンドレア)ピルロの“マレデッタ(呪われたフリーキック)”に少し似たものがある。極めて偉大なゴールだ。本当におめでとう!」
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