前節を終えて6位のローマは日本時間4日、昇格組ながらもラファエレ・パッラディーノ指揮下で躍進を見せるモンツァと対戦したが、1-1と引き分けて5位アタランタやミランと58ポイントで並び、7位へと後退した。
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ローマの指揮官ジョゼ・モウリーニョは試合を振り返る中で、「注意を払えば勝てた試合だったのではないか」との指摘を受けると、チーム内の厳しい台所事情を嘆いた。
「注意力は、フィジカルやメンタル状態の影響を受けるものだ。疲れていれば、集中力も下がる。ピッチには、ロレンツォ(ペッレグリーニ)や(ジャンルカ)マンチーニ、ブライアン(クリスタンテ)ら、すでに消耗している選手たちが立っていた。限界のはずだが、このチームに対する誇りからプレーしてくれた」
「困難はいくつもある。まだ、このレベルでプレーするためのクオリティを持っていない選手もいるが、我々にとってベンチ要員がいないも同然の状態だからね。難しいことは分かっていたが、選手たちは全力を尽くしてくれた。試合の内容を見れば、引き分けは妥当な結果かもしれない。モンツァも勝利に値したわけではなかった」
「ローマはヨーロッパリーグ(UEL)で準決勝に進出し、チャンピオンズリーグ(UCL)出場権を懸けて戦っている。だが、その地位にふさわしくないトップチームなのは我々だけだ。起用可能な選手が多くいれば、インテルのようにローテーションをすることができるが、我々にはそれができない」
「ヨーロッパのカップ戦ですぐに敗退して週1でしか試合をしていないのに、ひどいプレーをするチームもあるが、我々はそうした類ではない。(ステファン)エル・シャーラウィや(クリス)スモーリングは近年に見なかったほどの出場数に達している。疲労が限界を超えているはずだ。私はこの選手たちと一緒に仕事をしていることを誇りに思う」
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繰り出した主審への批判
試合終了の笛を待たずに、ピッチを後にしたモウリーニョ。次節の4位インテルとの直接対決を意識しての判断であったことを明かしつつ、試合の進行を担当したダニエレ・キッフィ主審を酷評した。
「これまでも下手な主審は数多くいたが、今日は私の全キャリアを通じて最悪の主審に出会った。そうなると厳しいものがある。今回は、主審が結果に影響を与えたわけではないが、彼のような主審の下でプレーするのは難しい」
「技術面はぞっとするほどひどく、人間的な面でも情がない。96分に死ぬほど疲れていて滑った選手にレッドカードを提示するなんてね。ローマは他のクラブのように『この主審は嫌だ』と言うことができない。そうしたDNAがない。ローマはこうした点においても成長していかなければならない」
「私は試合終了の30分前に仕事をするのをやめてしまったが、残っていたらレッドカードを提示されるはずだと分かっていた。週末には、インテルとのビッグマッチが控える中で私が退場処分となるわけにはいかなかった。次戦で選手たちと一緒にいる必要があるからね」
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