V・ファーレン長崎 対 東京ヴェルディ の見どころ
楽しみな2位・4位対決だ。ゴールデンウィーク最終日、トランスコスモススタジアムで2位のV・ファーレン長崎と4位の東京ヴェルディが激突する。5連勝と波に乗るホームチームがさらにその勢いを加速させるのか、4月以降は負けが先行も粘り強く勝点を重ねるアウェイチームが意地を見せ、勝点で並ぶのか。上位争いの行方を左右する直接対決となる。
いまJ2リーグで最も勢いのあるチームが長崎だ。開幕は2連敗で幕が明け、初勝利は第5節まで待たないといけなかったが、その第5節で勝利すると一気に3連勝。一度は、第8節・ザスパクサツ群馬戦に敗れ連勝が止まったが、第9節で再び勝利するとそこから現在まで全勝をキープし、自動昇格圏内の2位にまで浮上してきた。第3節以降の11試合で8勝2分1敗と考えると、この強さは本物と言っていいだろう。
好調の要因には得点力の高さが第一に挙げられる。5連勝中に奪ったゴールはなんと『15』。その内、3試合で4ゴールを奪って勝利しており、得点者も多岐に渡る。8ゴールを挙げているフアンマ・デルガドを筆頭にCBの櫛引一紀が4ゴールとチーム2位の得点をマークしていることも特徴でゴールパターンも豊富である。
開幕戦で負けて以降、ホーム・トラスタでは5試合負けなし。ここ4試合は複数得点を挙げての4連勝中である。勝って町田ゼルビアが敗れれば首位浮上の可能性もある今節も、ブレることなく戦い、6連勝へと突っ走りたい。
そんな絶好調の相手のホームに乗り込むこととなる東京Vは、粘り強く勝点を重ねている最中だ。ケガ人が多く、ベストメンバーを組めない状況ではあるが、チーム全体で何とか乗り切り上位に踏みとどまっている。
ここで自分たちより上に位置する長崎に勝てれば、それはチームにとって大きな自信になるだろう。ボールを保持しながら攻撃の糸口を探りつつ、相手の強みであるカウンターやセットプレーに警戒し、勝機を見出だしたい。
開幕からフルタイム出場を続けている平智広は攻守においてカギを握る。攻撃ではビルドアップの起点を担い、守備ではカウンターとセットプレーでのリスクマネジメントが求められる。生え抜きCBを中心に我慢強く戦いながら、勝点3を持ち帰りたい。
他会場のカード
5月7日(日)
13:00 ロアッソ熊本 vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
連勝を狙う熊本はMF大本祐槻に注目。加入後2試合目の出場となった前節は貴重な追加点をお膳立てし、規格外のスピードを証明。“個”での打開力は今後もチームの武器となるはずだ。対する甲府は直近5試合で全て先制点を奪取。ホームの3試合では1-0での勝利を収めた一方、アウェイではいずれも後半に逆転負けを喫しており、“2点目”を奪えるかが連勝への鍵を握る。
14:00 ブラウブリッツ秋田 vs 栃木SC(J2)
秋田はドローで連敗を止めたものの、追いつかれた終盤の戦いに課題が残った。昨季2戦ともに無得点で敗れた栃木に雪辱を果たすべく、前節2得点のMF才藤龍治に再び決定的な仕事を期待したい。栃木の注目は昨季のアウェイ秋田戦で2ゴールを挙げているFW宮崎鴻。4-0で圧勝した前節は4選手が今季初得点をマークしたが、その波に自身も乗っていきたいところだ。
14:00 モンテディオ山形 vs 藤枝MYFC(J2)
21位・山形の前節は後半の立ち上がりに失点を重ねて今季9敗目。ここまで全試合にフル出場のDF野田裕喜を出場停止で欠く今節、渡邉晋監督はどのような最終ラインで臨むのか注目が集まる。対する藤枝は前節6試合ぶりの無得点で大分トリニータに敗れ、8位に後退。須藤大輔監督が「力負けした」と振り返った試合を糧とできるか。今後に向けて修正力が試される一戦だ。
14:00 ザスパクサツ群馬 vs レノファ山口FC(J2)
今季まだ連敗のない群馬はホームに戻っての3連戦最終戦。3試合連続で引き分けと勝ちきれない山口は、7試合ぶりの3ポイント獲得がかかる一戦となる。この試合の注目はU-20日本代表候補のDF岡本一真(群馬)とFW河野孝汰(山口)。ともに第12節ではゴールという結果を出したが、ワールドカップメンバー発表の前日となる今節も大きなインパクトを残せるか。
14:00 大宮アルディージャ vs 徳島ヴォルティス(J2)
19位・大宮は首位のFC町田ゼルビアに互角以上の内容を披露するも5連敗。勝点差「2」の徳島を迎えるこの試合は重要な下位直接対決だが、下を向かずに積極的な姿勢を継続したい。対する徳島の前節は終了間際に同点ゴールを許し、2ポイントを取りこぼす結果となったものの、2試合連続で先制点を奪うなど状態は上向き。好調をキープするFW柿谷曜一朗に今節も注目だ。
14:00 FC町田ゼルビア vs ファジアーノ岡山(J2)
首位・町田の注目は前節PKストップで勝利の立役者となったGKポープ・ウィリアム。チームが掲げる「1クール(7試合)で勝点15」の達成に向け、勝点29で迎える2クール目の最終戦も相手攻撃陣の前に立ちはだかる。2試合連続の完封勝利を飾った岡山はDF柳育崇がキーマン。昨季まで岡山に所属したFWミッチェル・デュークとのマッチアップも予想されるなか、エアバトルを制したい。
14:00 清水エスパルス vs いわきFC(J2)
清水は4連勝を狙った前節、終了間際に追いついて勝点1を拾った形に。ホームに戻って迎えるいわき戦では、後半に見せたアグレッシブな姿勢をキックオフ直後から披露したい。3試合連続で0-1の敗戦となったいわきの注目選手は、ユース時代から過ごした古巣との初対戦を迎えるGK高木和徹。DF遠藤凌が出場停止で不在のなか、チームを最後尾から引き締める。
14:00 大分トリニータ vs ツエーゲン金沢(J2)
2-0で勝利した3位・大分は連敗を「3」でストップ。攻撃力のある藤枝MYFCを前からのプレスで抑え込み、エースのFW伊佐耕平にも約1ヶ月ぶりのゴールが生まれるなど収穫の多い勝点3となった。先発を10人入れ替えた前節に敗れた金沢は、FW杉浦恭平に注目。3-1、3-3で1勝1分だった昨季の大分戦でも2試合ともにゴールネットを揺らしており、今季も相性の良さを証明したい。
15:00 水戸ホーリーホック vs ベガルタ仙台(J2)
2連敗中の水戸は今季ホーム初白星へ7度目の挑戦。加えて仙台とのホームゲームも通算4分12敗と未勝利が続いているだけに、歴史を塗り替えたい一戦となる。前節終盤に追いついて勝点1をもぎ取った仙台は、2021年まで2シーズン水戸に在籍したFW中山仁斗がキープレーヤー。昨季の対戦では2試合いずれも“恩返し弾”を決めており、この試合でもエースの矜持を示したい。
19:00 ジェフユナイテッド千葉 vs ジュビロ磐田(J2)
千葉は前節終盤に追いついたものの、その後の猛攻を考えると勝点「1」では物足りない結果に。今季初出場で得点を挙げたMF米倉恒貴にはホーム3連勝を呼び込む活躍を期待したい。アウェイ連戦の磐田は前節FW後藤啓介が負傷交代、MFドゥドゥも出場停止と逆風が吹くなか、注目はFWジャーメイン良。消化不良に終わった前節の悔しさを晴らす活躍を披露できるか。
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