ACL史上最多の3度目のアジア王者に輝いた浦和レッズ。第2戦目のファイナルの舞台となった埼玉スタジアム2002には、53374人の観客が足を運び、大声援で最高の舞台を創出。試合前には『浦和から世界へ飛び立つ様を表現した』ビジュアルサポートで選手を後押し、スコアレスで迎えたハーフタイムにも2度目のビジュアルサポートで後半に臨む選手たちを鼓舞し続けた。
その声援に応えるかのように後半立ち上がりの48分、MF岩尾憲が蹴ったFKをDFマリウス・ホイブラーテンが頭で折り返したボールが相手DFのオウンゴールを誘って待望の先制点を奪い、アル・ヒラルの猛攻をGK西川周作のビックセーブなどで耐え凌ぎ、1点のリードを逃げ切った浦和が歓喜の瞬間を迎えた。
マチェイ・スコルジャ監督は、「とにかくアメージングだった。何と表現したらいいかわからない。今日スタジアムに到着した時も沢山のサポーターが出迎えてくれて、彼らの特別なスピリットを感じた。今日の試合は簡単ではなかったが、12人目の選手がいるような力をくれた」と最高の雰囲気を作り出したサポーターの大声援に感謝を示した。
また大会MVPに選出されたDF酒井宏樹が「全く声が通らなかった」と語るほどのサポーターの大声援が作り出した雰囲気を「本当にすごかった。誇らしいです」と感服した様子で語ると、元日本代表の大久保氏も「代表の時よりもすごかった。こんなチームが日本にあって嬉しかった」と率直な思いを語っている。
この日は何度も決定機をビックセーブで凌ぎ、第2戦目の『プレーヤー・オブ・ザ・マッチ』に選出される活躍を見せた浦和のGK西川周作は、「自分が決められなければ優勝できるとシンプルに考えていた。ピンチが来ても動じずに落ち着いてやろうと思っていた」と個人の活躍を振り返った上で、「みんなが前半を耐えてくれたのは大きかったですし、後半はいける雰囲気があった。みんながハードワークして勝利のために走ってくれた」と仲間への感謝を口にした。
また2度のビジュアルサポートで選手たちを後押ししたスタジアムの演出を「いつも自分たちの予想を遥かに超えてくる素晴らしさがあるので、今日も素晴らしいビジュアルサポートしてくれたと思っています」とコメントし、その後押しをし続けてくれたサポーターに向けて「笑って帰ってもらうのが一番の僕たちの幸せですし、一緒に喜べたことが一番です」と3度目のタイトルを共に分かち合った思いを語っている。
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