記念すべきJリーグ30周年を前に行われたJ1リーグ第13節は、2つのカードが『Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ』として国立競技場で開催され、スコアレスドローに終わったアビスパ福岡とサガン鳥栖を除く8カードで勝敗が決着した。
上位争いの行方を占うヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島の上位対決は、いきなり広島がキックオフ直後に決定機作って幕を開けたが、先制したのは神戸。47分、FW武藤嘉紀がGKとDFの間のスペースにスルーパスを送ると、これをクリアしようとしたDF荒木隼人がクリアし切れず、オウンゴールで先制すると、試合終了間際には、FW大迫勇也のキープから武藤が抜け出し、ペナルティエリア手前から放ったシュートが決まり、勝負あり。神戸が広島との上位対決をホームで制し、再び連勝の歩みをスタートさせた。
そんな首位に離されたくない2位の横浜F・マリノスは、前半終了間際にMF藤田譲瑠チマのゴールで先制したが、後半立ち上がりの57分に自陣でのビルドアップのミスをキッカケにMF伊藤涼太郎にゴールを許し、追いつかれると、その10分後にはMF三戸舜介に強烈な一撃を沈められて逆転負け。首位・神戸との勝ち点が『5』に広がっている。
30年前の開幕戦と同じカードとして国立競技場で行われた鹿島アントラーズと名古屋グランパスの”オリジナル10対決”。12分にFW鈴木優磨がCKを頭で仕留め、鹿島が先制したかに思われたが、これはVARの確認の末にノーゴール。それでも29分には先ほどと同じような軌道のCKを、ファーに流れて仕留めた鈴木が次も決め切り、リードを奪った。その後も鹿島ペースで試合は進み、84分には、一度はGKランゲラックの好セーブにシュートを阻まれたFW知念慶のもとに再びボールが溢れ、次の決定機はモノにして2-0でメモリアルな一戦を制した。鹿島は、連勝を「5」に伸ばし、瞬く間に上位争いへ浮上。一方の名古屋は、第3節以来の黒星となった。
もう一つの国立開催として行われたFC東京と川崎フロンターレの”多摩川クラシコ”。FC東京が12分、DF徳元悠平の強烈なシュートが決まって、先制すると、25分には徳元のグラウンダーのクロスに、MF安部柊斗が飛び込んでいきなり2点のリードを奪う。いきなり出鼻をくじかれた川崎Fも、39分には宮代大聖のゴールで一点を返して折り返したが、後半開始早々にMF脇坂泰斗が一発退場となり、数的不利を強いられることになった。それでも交代策を使いながら猛攻を仕掛けた川崎Fだったが、ゴールは生まれずに決着。FC東京がリーグ戦では5シーズンぶりに”多摩川クラシコ”を制し、連敗をストップ。一方の川崎Fは、連勝が「3」で止まっている。
また下位争いにも大きな動きがあった。最下位に沈んでいた横浜FCがFW小川航基のPKでの1点を逃げ切って柏レイソルとの直接対決を制した一方で、ガンバ大阪は先制しながらも浦和レッズに逆転を許してリーグ4連敗となる黒星に終わり、最下位に転落している。
その他、湘南ベルマーレとの撃ち合いを制した北海道コンサドーレ札幌が初の連勝を掴み、セレッソ大阪がオウンゴールでの1点を逃げ切って京都サンガF.C.を下し、上位争いに食い込んでいる。
■J1リーグ第13節 結果
FC東京 2-1 川崎F
神戸 2-0 広島
湘南 2-4 札幌
柏 0-1 横浜FC
鹿島 2-0 名古屋
京都 0-1 C大阪
福岡 0-0 鳥栖
新潟 2-1 横浜FM
浦和 3-1 G大阪
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