鹿島アントラーズ 対 FC東京 の見どころ
前節に“国立決戦”を制したチーム同士の激突だ。鹿島アントラーズは前節・名古屋グランパス戦に勝利し5連勝中、しかも5試合連続無失点と絶好調である。一方のFC東京はアウェイで連敗を喫して帰って来た状態でホーム・国立に川崎フロンターレを迎えたが、『多摩川クラシコ』で2018シーズン以来10試合ぶりに勝利。お互いに今節に向けては前向きな状態で臨める。
ホームの鹿島は、伝統の勝負強さを取り戻したと言っていいだろう。開幕から第8節まではチームとして戦い方が定まらず、第5節からは4連敗を喫して窮地に立たされていた。しかしそれが、第9節・アルビレックス新潟戦以降、ガラリと姿を変える。
ボールポゼッションを相手に許しても[4-4-2]のブロックを崩さずに組織立った守備を形成することで失点のリスクを減らし、ボールを奪えばシンプルに素早く前へ運び前進。鈴木優磨と垣田裕暉の2トップの高さと強さを活かしたロングボール主体の攻撃とセットプレーで得点を重ねた。
その中、チームを支えるのは仲間隼斗と名古新太郎の両サイドハーフ。この2人が攻守に足を止めることなくピッチを駆け回ることでチーム全体をつなぎ循環させている。いまの鹿島はこの2人のダイナモがチームを支えていると言っていいだろう。
FC東京はポジショナルプレーにトライしながらも、やはり最大の武器は前線のパワーとスピードを活かしたカウンター攻撃。ボールを持たれれば堅いブロックを形成しはね返し、カウンターを受けそうになれば素早い切り替えと激しい球際でピンチの芽をつぶす。5連勝中同様に守備からリズムを見出だし、6連勝へとつなげたい。
アウェイのFC東京は、宿敵・川崎Fから久しぶりに勝利を奪ったことでチームの士気は高い。前線からのプレスがハマり、ショートカウンターから2ゴール。チームとしてはまだまだ発展途上であるが、“よい守備からよい攻撃”ができれば、自分たちの強みがどんな相手にも通用すると再確認できたことはポジティブである。
その一方で今節はボールを持てる時間が多くなるかもしれない。そうなれば、鹿島の堅いブロックをいかに崩していくかが問われる。ボールを動かし左右に揺さぶりながらゴールへのルートを導き出せるかが大事になる。
今季、FC東京はアウェイでの勝率がよくなくここまで1勝2分4敗と大きく負け越し。ホームとアウェイでの成績の落差がいまの順位に沈む原因の１つでもある。その意味では今節・鹿島戦と次節・ヴィッセル神戸戦の上位チームとのアウェイ2連戦は、シーズンの今後を占う試金石。ここで好調なチームを止め、今季2度目の連勝を飾り、上位争いに名乗りを上げたい。
J1リーグ第14節 対戦カード
| 日時 | 対戦カード | スタジアム | 配信・放送予定 |
|---|---|---|---|
| 5月19日（金） 19:30 | 北海道コンサドーレ札幌 vs 京都サンガF.C. | 札幌ド | DAZN |
| 5月20日（土） 13:00 | アビスパ福岡 vs 浦和レッズ | ベススタ | DAZN 九州朝日放送 |
| 5月20日（土） 15:00 | 鹿島アントラーズ vs FC東京 | カシマ | DAZN |
| 5月20日（土） 15:00 | 湘南ベルマーレ vs セレッソ大阪 | レモンS | DAZN |
| 5月20日（土） 15:00 | 名古屋グランパス vs サンフレッチェ広島 | 豊田ス | DAZN |
| 5月20日（土） 16:00 | 柏レイソル vs ヴィッセル神戸 | 三協F柏 | DAZN |
| 5月20日（土） 16:00 | 横浜FC vs 川崎フロンターレ | ニッパツ | DAZN |
| 5月20日（土） 17:00 | サガン鳥栖 vs アルビレックス新潟 | 駅スタ | DAZN |
| 5月20日（土） 19:00 | ガンバ大阪 vs 横浜F・マリノス | パナスタ | DAZN NHK BS1 |
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