今回も3つの事象をピックアップ。その中で注目されたのが、J1第15節ヴィッセル神戸対FC東京の57分の場面だ。
FC東京のFKの場面。DF徳元悠平が蹴ったボールは壁に当たったものの、ルーズボールに競り合ったタイミングでFC東京が相手にハンドがあったとアピールしてホイッスルが鳴った。主審は山川哲史のハンドをとってFC東京側にPKを与えた。リプレイを見ると、MF塚川孝輝の頭をかすめて落ちてきたボールが山川の左腕に当たっていた。結局、VARチェックが行われた上で判定は変わらず、PKのままになった。この判定が妥当だったのかを議論した。
まず、安田氏は「ハンドのルールが毎年ちょっと細かくなっていて、わざとじゃなかったらセーフ、ちょっとわざとっぽく見えたらハンドみたいなのが嫌なので、手に当たったらハンドでいいです」と主張。続けて、今回は故意ではなく偶発的に当たったようにも思える場面については「偶発的なので、今のルールならPKは可哀想かなと思う」と自身の見解を明かした。
初登場となったマイク氏も「ハンドは厳しい」と同調。加えて、「確かに当たっているは当たっているけど、山川選手も競り合いの瞬間、相手が来ているのがわかっている。肘が来ているので目を絶対につぶって、下を向くからボールの行方がわかっていない。あと自然とサッカー選手は手の位置がああなってしまう」と説明し、相手とのコンタクトもあってハンドを防ぐのは難しいと語った。
二人の意見を聞いた上で元国際審判員の家本政明氏は「僕の見解も厳しいかなと思います」と語りつつ、主審のアングルからは腕に当たった場面で手を大きく広げていた、体を大きくしていたように見えてハンドを取ったのではと推測した。その上で、家本氏はボールが手に当たってから笛を吹くまでに約2秒あったことを指摘。その間に何を考えていたのかが気になると思いを口にした。
「レフェリーなりにいろいろな状況を整理するのに2秒かかったのかなと。最終決定は主審なので否定されるものではないと思いますが、ハンドの反則を2秒の間に意思決定をしたのでしょう。レフェリーがそう決めた以上、これをVARがはっきりと明白な間違いとは言えない。体を大きくして当たっているのは事実なので。他の副審がこれをどこまで確認できるかは難しいところなので、このケースで言うとレフェリーがどう判断するかのみになる」
また、家本氏は「現場でこれがハンドの反則だと言われたものを覆す事実はない」とVARが介入できない難しさと述べつつ、いくつかの状況証拠を並べた上で競技規則と照らし合わせると「ハンドの反則が行われたと解釈するのが苦しいというか、厳しい」と結論付けている。
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