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この日、唯一のJリーグ開催となった浦和レッズとサンフレッチェ広島の試合は、終盤にドラマが待つ劇的な展開となった。
立ち上がりに主導権を握ったのは広島だった。前線で起点を作りながら中盤の選手が次々に追い越していく攻撃は迫力があり、クロスからあわやというシーンを創出。圧力のある攻撃で敵陣に侵入していく。一方、浦和はロングボールを効果的に使いながら反撃。少しずつ盛り返しながら前半はスコアレスドローで折り返した。
試合が動いたのは50分だ。後半も立ち上がりは広島ペースで進むと、途中出場のFWドウグラス・ヴィエイラのパスからMF川村拓夢が抜け出してシュートを狙う。これはGK西川周作が防いだものの、こぼれ球をMF森島司が押し込み、広島に先制点がもたらされた。
このまま広島ペースかと思われたが、浦和もここから同点に追いつくためにギアをアップ。72分にはMF伊藤敦樹のパスに反応したDF酒井宏樹がファーサイドギリギリに流し込み、試合を振り出しに戻すことに成功した。
こうなると、ホームのサポーターの声援を背に浦和が猛攻を開始。そして迎えた後半アディショナルタイム、MFブライアン・リンセンの折り返しを最後は伊藤が流し込み、ついに逆転に成功した。そのまま残り時間を無失点で進め、浦和が勝利。広島を追い抜き、順位を4位へと上げている。
■5月31日開催 結果
・J1第11節：
浦和 2-1 広島
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