前経営陣による不正問題で勝ち点10ポイントの剥奪が決定し、2位から7位へと後退したユヴェントス。前節では、ミランとのビッグマッチに敗れ、12シーズンぶりにUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)出場権の獲得を逃した。
そんな中、UEFAヨーロッパリーグ(UEL)圏内への浮上を目指して最終節のウディネーゼ戦に臨んだユーヴェ。68分のフェデリコ・キエーザの決勝点により勝利を収めたが、5位アタランタと6位ローマも揃って白星をつかんだため、来シーズンのUEL出場権を獲得することは叶わず、UEFAヨーロッパ・カンファレンスリーグ(UECL)の出場権が得られる7位止まりとなった。
セリエA最終戦を終え、指揮官のマッシミリアーノ・アッレグリがピッチ内外の荒波に揉まれた激動のシーズンを振り返った。
「ファンは今夜だけでなく、年間を通してチームに寄り添ってくれた。好かれようが好かれまいが、成績を向上させながらシーズンを終えることができたわけで、選手たちやコンティナッサで働いてくれたすべてのスタッフに感謝しなければならない。選手たちはピッチで72ポイントを獲得しており、誰もその功績を奪うことはできないはずだ」
「もう少しポイントを獲得できた可能性もあれば、できなかった可能性もある。だが、チームは簡単ではない状況の中、今夜もできる限りを尽くしてくれた。良い試合であったようにも思う。今シーズンは、アウェーであまり結果が出ていなかったことも踏まえると、勝利という最高の形でシーズンを締めくくることができた」
「今シーズンは悲惨な状況の中、リーグ戦で3位に並ぶポイントを獲得し、UELとコッパ・イタリアで準決勝へ進出した。確かに前半戦はもう少し良い成績を残すことができたかもしれないが、その後、チームは再結束することができた」
「残念ながら我々の快進撃は、(UEL準決勝の)セビージャ戦でストップしてしまったが、それでも勝利という義務がある中で、これだけの躍進を見せることは簡単ではなかったはずだ。ピッチで獲得したポイントは昨シーズンを上回るわけで、選手たちは全力を尽くし、このジェットコースターを上手く乗りこなしていた。今シーズンは全員が成長した1年になった」
アッレグリは来季もユーヴェ指揮官を続投?
アッレグリを巡っては、ユヴェントスとの間で契約解除に向けた交渉が行われているとの報道も流れた。しかしユーヴェ指揮官は、その噂を一蹴。クラブとともに、来シーズンに向けて補強やプロジェクトに協力していく意向を示した。
「そのような交渉は何もない。私は2年間の契約を結んでいる。したがって、クラブのプロジェクトや仕事に協力していくことになる。8月20日に来シーズンが開幕するが、それまでまだ時間はある。クラブは来シーズンに向けて40日間でプロジェクトや補強を検討しなければならない。私もこれまで通り、クラブに協力するつもりだ」
「今シーズンは負傷者が相次ぎ、いろんなことが起きて足りない部分があった。補強については、特にクラブが検討していくべきことだが、現時点において、このチームには良い土台がある。そして私はチームに関して明確なアイディアを持っている。来シーズン、より良い成績を目指せる前提条件はある。私はこれまでに失敗をしてきたし、今後も失敗することはあるだろう。だがこれも私の性格の一部だ」
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