7日、各地でJ1、J2クラブが登場する天皇杯2回戦が行われた。
アマチュアチームがJクラブに真剣勝負を挑める唯一の機会である天皇杯。この大会の名物でもあるジャイアントキリングが2回戦で巻き起こった。
最大の下剋上を果たしたのは、JFLの高知ユナイテッドFCだ。
J1のガンバ大阪との一戦に臨んだ高知は、開始早々の4分にFW小林心が先制点を奪うと、41分にはオウンゴールで追加点を奪い、前半を2点リードで折り返す。まさかの展開を強いられたG大阪も後半開始からFWイッサム・ジェバリ、MFファン・アラーノ、MF食野亮太郎と攻撃陣3枚を投入し、反撃を開始。だが、ゴールを破れない時間が続き、87分にDF三浦弦太がようやくゴールをこじ開けたものの、そのままタイムアップ。高知がJ1相手に華麗な下剋上を果たしている。
J2の大分トリニータとJFLのヴェルスパ大分の”大分ダービー”でも波乱が巻き起こった。
V大分が6分、FW中村真人のゴールで幸先良いスタートを切ると、その後もV大分がJクラブを相手に互角の戦いを演じる。後半もJクラブを相手に果敢に挑み、追加点こそ奪えなかったが、最後まで無失点で抑え、大分を撃破。こちらもジャイアントキリングを達成している。
またJ3クラブで波乱を起こしたのは、カターレ富山とFC岐阜だ。
J1の京都サンガF.C.とJ3のカターレ富山の一戦は、富山がFW大野耀平の2ゴールで、2度リードを奪ったものの、京都も後半アディショナルタイムにFWパトリックのゴールで土壇場で追いつき、格上としての意地を見せる。120分間の延長戦でも決着がつかず、PK戦までもつれる死闘となったが、最後は10本のPKを成功させた富山が京都を下し、3回戦へと駒を進めた。
リーグ戦で調子を上げている岐阜は、清水エスパルスと対戦。試合はスコアレスの緊迫した展開が続く中で迎えた75分、FW田口裕也のゴールで岐阜がリードしたが、その7分後には清水がカルリーニョス・ジュニオのゴールで追いつく。ただ延長前半の103分、MF北龍磨のゴールで再び勝ち越しに成功した岐阜が、このリードを逃げ切ってこちらも下剋上を果たしている。
その他、J1勢は、サンフレッチェ広島やセレッソ大阪、湘南ベルマーレ、柏レイソルなどがゴールラッシュでアマチュア勢を相手に格の違いを見せ、G大阪と京都を除いて3回戦に進出。J2勢は、FC町田ゼルビア、ベガルタ仙台、前回王者のヴァンフォーレ甲府、大宮アルディージャ、水戸ホーリーホック、徳島ヴォルティス、栃木SC、東京ヴェルディが同カテゴリー同士の対決を制し、次のラウンドへと勝ち上がっている。
■6月7日開催 結果
・天皇杯2回戦:
広島 5-0 FC徳島
東京V 2-1 群馬
横浜FM 2-0 浦安
金沢 2-3 町田
京都 2-2(PK9-10) 富山
新潟 1-0 滋賀
名古屋 3-2 V三重
仙台 1-0 藤枝
浦和 1-0 関西大
山形 1-0 ソニー
鹿島 3-0 Honda
長崎 0-1 甲府
磐田 2-0 讃岐
C大阪 5-0 HARIMA
千葉 0-1 大宮
湘南 6-1 B北海道
岡山 2-1 北九州
川崎F 3-1 栃木C
水戸 1-0 山口
G大阪 1-2 高知
柏 7-1 ペガサス
徳島 2-1 いわき
札幌 3-0 相模原
大分 0-1 V大分
秋田 1-2 栃木
福岡 2-0 今治
清水 1-2 岐阜
FC東京 3-1 福島
鳥栖 5-1 宮崎
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