前半早々に勝負を決定づけた。開始早々の1分、久保建英のFKを谷口が頭で合わせて先制すると、そのキックオフからエルサルバドルがバックパスで下げたところを上田がボールを奪取し、そのまま倒されてPKを獲得。このファウルでエルサルバドルのDFが退場し、試合開始4分間で圧倒的優位な状況に立った。
森保一監督は、最高の入りを見せた選手たちを「入りが良かったからこういう試合に繋がった。選手たちの準備を讃えたい」と賛辞を送った。
その後は一人少ない相手に対し、焦れずにボールを回し続けて難しい状況下でも自分たちのスタイルを貫いてゲームを支配。そして前半25分には久保、前半44分には堂安律のゴールで突き放した。
そういったゲーム運びを見せた選手たちを「相手あっての試合だが、自分たちが成長するために自分たちが何をしなければいけないかというのを選手たちが考えてトライしてくれた」と賞賛した。
また後半には途中からピッチ入った中村敬斗と代表に戻ってきた古橋亨梧がゴールという形で結果を残せば、チームの6点目をアシストした相馬勇紀やアグレッシブなプレーを見せた川辺駿、そして体調不良で代表を離れたサンフレッチェ広島の川村拓夢に替わって追加招集された浦和レッズの伊藤敦樹も代表デビューを飾り、途中選手たちも活躍を見せた。
「また経験の浅い選手をたくさん試せた。チームとしても選手層を厚く、いろんなバリエーションを持って臨めた試合になった」と総括した上で、途中出場の選手たちの活躍ぶりに「常々、先発の選手だけで勝つのではなく、途中から入ってエネルギーを与えてくれる選手たちにバトンを繋いで勝っていこうと伝えている。それを良い形で表現してくれた」と満足感を示した。
20日に行われる6月シリーズの第2戦目ではFIFAランキング21位のペルー代表と対戦する。
次戦に向けて「全ての部分でレベルアップしなければいけない。シンキングスピードも強度も今日とは全く違うゲームになる。しっかりと準備して自分たちの成長に繋げていけるように準備したい」と気を引き締めた。
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