試合はファイナルらしい、緊迫した展開が続いた。
サイドからのクロスを起点に前線の高さを活かすクロアチアは39分、右サイドからMFルカ・モドリッチが対空時間の長い緩やかなクロスをFWイヴァン・ペリシッチが頭で合わせるが、これはGKがキャッチ。対するスペインも42分、DFジョルディ・アルバがドリブルを仕掛けてクロスを上げると、これをニアでFWアルバロ・モラタが頭で合わせるが、枠に仕留められない。前半をスコアレスで折り返す。
後半最初のチャンスを作ったのはクロアチア。51分、ペリシッチが1対1を仕掛けてクロスを上げると、これに勢いよく飛び込んできたMFマリオ・パシャリッチが触れず、ファーにいたDFヨシップ・ユラノヴィッチのシュートも枠を捕らえない。対するスペインもテンポ良いパス回しで左サイドへ展開すると、タイミング良いオーバーラップを見せたアルバのクロスをフリーでMFマルコ・アセンシオが頭で合わせるが、これもバーの上へ。お互いにゴールが生まれないまま時間が過ぎていく。
そんな中、終盤にチャンスを増やしたスペイン。84分には最大のチャンスを迎える。MFミケル・メリーノからの折り返しをFWアンス・ファティがコントロールからゴールに流し込むが、これをペリシッチがゴール前で死守。クロアチアもゴール前ではDF陣が集中力を切らさず、90分間を終えても均衡は崩れず、延長線に突入した。
だが、延長戦でも両者譲らない激しい攻防を見せる。100分、MFマテオ・コヴァチッチのドリブルからカウンターを発動し、MFロヴロ・マイェルが背後に抜け出すが、これは全速力でカバーに入ったDFナチョのカバーで阻止。104分には、アセンシオがドリブルで持ち運んで放ったシュートのこぼれ球がFWダニ・オルモの下に溢れるが、これも枠に仕留められず、両者無得点のまま、PK戦に突入した。
PK戦では両者3人のキッカーが成功し、迎えたクロアチアの4人目のマイェルのキックをGKウナイ・シモンが足でストップし、スペインが勝利に近づいたが、決めれば勝ちという状況で迎えたスペインの5人目のDFアイメリク・ラポルトのキックがバーに阻まれ、サドンデスに突入。それでもクロアチアの6人目、FWブルーノ・ペトコヴィッチのキックを再びシモンがセーブすると、最後はDFダニエル・カルバハルが冷静にパネンカでPKを沈め、勝負あり。
前回大会でフランス代表とのファイナルに敗れ、涙をのんだスペインが2度目のファイナルを制し、UEFAネーションズリーグ初制覇という栄冠を掴み取っている。
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