日本代表の新キャプテンに就任したMF遠藤航は、2018年のロシアW杯でメンバー入りを果たすも出場機会を得られず、自身の力不足を痛感。大会後の2018年夏、ベルギーリーグのシント=トロイデンVVへ移籍し、海外挑戦を決断した。
ロシア大会では、「立ち位置的にはスタメンで出られるようなポジションではなかったので、ある程度覚悟はしていたが、1試合も出られないというのは悔しさもあったし、自分の実力不足だと感じた」と大会後に感じた歯痒い思いを明かし、「早く海外に行かなければいけないという思いをより強くした大会だった」と語った。
海外移籍前の浦和レッズは、ボランチではなく、3バックの一角など最終ラインでプレーする機会が多かった。さらに日本代表では、ロシア大会を最後に不動のボランチとして日本をけん引してきたMF長谷部誠が代表引退を発表。そういったことで、「僕が海外や代表でスタメンを勝ち取るためには、中盤でプレーしないとダメだなと思っていた。(日本代表は)長谷部さんが(代表を)引退して、そのポジションを奪うチャレンジしたいという思いがあって、ベルギーにボランチの選手として移籍した」ことを明かした。
シント=トロイデンVVでは初年度から27試合に出場し、「ベルギーリーグは個にフォーカスするようなサッカーをするので、1対1の部分はすごく成長させてもらった」と言及。この1年間で「自分の1対1の良さは中盤で出場していても通用する感覚はあった」と自信を深めた。
2019-20シーズンは、前のシーズンにドイツ2部に降格していたVfBシュトゥットガルトへ期限付き移籍を決断。「(選択肢が)シュトゥットガルトしかなかった」ことを明かした上で、「2部でもとにかくチャレンジしようという形で移籍した」と移籍の経緯を明かした。
加入初年度はにブンデスリーガ復帰に貢献すると、翌年の2020-21シーズンからは完全移籍で加入し、2シーズン連続でリーグ最多デュエル王に輝くなど、欧州での5シーズンで瞬く間に進化を遂げてきた。その要因を問われた遠藤は、こう振り返った。
「一番は環境だと思う。ベルギーに行って、ドイツに行ってその場でプレーしたことが全てだと思う。あとはコンスタントに中盤で出るようになって、ポジションが変わったことも大きかった。あとは個人的にトレーナーをつけてやっていますし、いろんな事が積み重なって今の自分がある」
そう自身の成長を振り返った遠藤は、ここから新たな日本代表の主将としてどんな成長を遂げていくのか。今後のキャリアにも注目だ。
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