後半戦へ突入した2023シーズンの明治安田生命Jリーグは、各地で盛り上がりを見せている。
DAZNのレギュラー番組『Jリーグジャッジリプレイ2023』#18では、SNSで話題となったレフェリングに関する事象をピックアップ。元国際審判員の家本政明氏に加えて、現役時代にベガルタ仙台や柏レイソルなどでプレーした鎌田次郎氏、川崎フロンターレなどでプレーした田中裕介氏をゲストに迎え、注目の判定を徹底討論した。
鎌田氏と田中氏は、『J30ベストアウォーズ BEST MATCH』に選出された2011年4月23日のJリーグディビジョン1第7節・川崎フロンターレvsベガルタ仙台戦(仙台が2-1で勝利)に先発フル出場。さらに、両者共にゴールも決めている。
鎌田氏は、「いろいろな人の気持ちが乗り移った」と“伝説の試合”を形容。田中氏は、東日本大震災直後の試合だった点について「『勝っていいのか』と考えたのは、この試合が最初で最後。ただ、プロ選手である以上はピッチの上で正々堂々と勝利を目指すことを意識していた」と振り返った。
今回、同番組で取り上げたレフェリングに関する事象で注目を集めたのは、J1リーグ第19節のヴィッセル神戸vs北海道コンサドーレ札幌戦。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの神戸ラストマッチとなった試合だ。
52分、札幌のMF浅野雄也がペナルティエリア内で左足を振り抜くと、ボールが神戸のDF本多勇喜の手に当たる。VAR検証が行われたが、オンフィールドレビューの結果、カミス・モハメド・アルマッリ主審はハンドを取らず、札幌にPKが与えられることはなかった。
SNSでは、「今までのJリーグの傾向からすればハンド判定が妥当だと思うが、主審が今シーズンの事例を知らなかったのでは?」と、審判交流プログラムで来日していたアルマッリ主審が笛を吹いたことの影響を指摘する声も。田中氏が「(ハンドを)取られてもおかしくはない」とする一方、鎌田氏は「僕が審判だったら取らないかもしれない」とし、現役時代にDFだったゲスト陣で意見が分かれた。
家本氏は、“プレー(意図したもの)”と“ディフレクション(意図しないもの)”の違いを念頭に置く必要があることを説明。今回のシーンは「(本多が)ボールをブロックしにいって、結果的にディフレクションして手に当たった。コントロールというより、止めに行った感じ。これは“プレー”とは判断されない」と語った。
また、ハンドの有無を判断する際には、“手の位置(不自然さがないかどうか)”も重要になる。家本氏は「(本多の手が)自然な位置に戻ってきたタイミングでボールが当たっている」とし、「これまでにあった『ブロックにいってからのハンド』とはちょっと毛色が違う」とコメントした。
なお、試合後に札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督は「火曜日(ジャッジリプレイ)に取り上げられるだろう」と語り、今回のシーンが議論を呼ぶものになることを“予告”していた。
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