2015年夏から8シーズンにわたってナポリのSD(スポーツディレクター)を務めたジュントリ氏。昨夏は、バンディエラのロレンツォ・インシーニェやカリドゥ・クリバリら主力メンバーを大量放出したが、ほぼ無名だったジョージアの超新星フヴィチャ・クヴァラツヘリアや韓国代表DFキム・ミンジェら補強して大成功を収め、ルチアーノ・スパレッティ率いるチームの33年ぶり3度目のリーグ優勝に大きく貢献した。
王者ナポリからユヴェントスへ
昨シーズンにマッシミリアーノ・アッレグリのチームを翻弄したスキャンダルからの再出発を図るユヴェントスは、“王者ナポリの設計者”である51歳のトスカーナ人SDのプロフィールを高く評価。ユーヴェをイタリア国内やヨーロッパの頂点へと導くため、ジュントリ氏と5年契約を結んだ。
ジュントリ氏のユヴェントス行きの噂は、数カ月にわたって囁かれていた。『DAZN(ダゾーン)』の取材によれば、まだナポリとの契約期間を残していた敏腕SDは、交渉の末、数カ月分の報酬を辞退することで、セリエA王者との契約を解除。現地時間7日、フリーでユヴェントスとの契約にサインにこぎ着けた。ユヴェントスは、公式サイトを通じて元ナポリSDの入閣を正式発表した。
「革新的で多彩、そして有能、これはユヴェントスの新SDクリスティアーノ・ジュントリを言い表す形容詞のうちのいくつかに過ぎない。舞台裏での仕事に慣れ、長年にわたって的確な補強を選択し、時には常軌を逸した成功を収め、その実力を示してきた」
幼少の頃から刻み込まれたユーヴェ愛
晴れてユヴェントスの新SDとなったクリスティアーノ・ジュントリ氏は、クラブ公式メディア『Juventus TV』のインタビューに応じ、幼少の頃からの老貴婦人への情熱を明かすとともに、新天地での意気込みを語った。
「言葉にすることが難しいほど、信じられないような気持ちだ。かつて子どもだった私にとって、プラートからバスで8時間かけてユヴェントスの試合を見に行くのは、最高の喜びだった。信じられないほどの感動だったよ。これほど特別なこの瞬間、父のことを思う。父はユヴェントスの大ファンで、私に幼少の頃からユヴェントスファンとしての教えを心に刻み込んでくれたんだ。だからこそ、父には感謝している」
「ユヴェントスは、外部から見ると魅力的で野心的なチームだ。私が常に言っていることは、他人よりも努力しなければならないということ。人よりも良い仕事ができるかどうかは、時間が答えを出してくれるだろう。私自身は、働き者だと思っているが、『私』のことはさておき、心を1つにしてみんなで一緒に『我々』として考えていくべきだ」
なお、ジュントリ氏は、過去に6シーズンにわたってディレクターを務めたカルピにおいて、4度のリーグ昇格を経て、セリエDからセリエAへ導いた経験も持つ。また、トスカーナ人ディレクターの退任により空席となったナポリSDの座は、スカウト責任者を務めるマウリツィオ・ミケーリ氏が有力とみられている。
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