今回は3つの事象をピックアップ。その中で注目したのが、J1第21節横浜F・マリノス対川崎フロンターレの71分の場面だ。
川崎Fが決定機を迎えたシーンだ。MFジョアン・シミッチのパスをMF橘田健人が受け、さらにこぼれ球をMF瀬川祐輔がスルーパス。これに抜け出したFW遠野大弥は、ペナルティーエリアで相手GK一森純をかわしたところで倒されてホイッスルが鳴った。主審は川崎FにPKを与えるとともに、倒した一森にイエローカードを提示した。リプレイで見ると、一森のプレーはボールに関与していないようにも見えるが、VARの介入はなく、判定はそのままに。この判定が妥当であったのか議論した。
最初に意見を求められた槙野氏は、何回も確認した上で畳んだ右腕が残った足に当たっているのではと言及。その上で自身の経験をもとにファウルをもらいにいったり、かかっていない時に両腕が上がることを指摘し、「本人はもらいにいっていると思うが、当たってはいると思います」と判定の妥当性を主張した。
続いて坪井氏は、槙野氏と同様に何度も確認した結果「ファウルを取られても仕方がない」と主張。DF側の目線からすると、ファウルをもらいにいっているように感じたようだ。
二人の意見を聞いた上で、元国際審判員の家本政明氏は「コンタクトはあったと思います」としつつ、それがファウルであったかどうかの判断は人によって意見が分かれると解説。トータルで考えて反則かというと、「どちらかというと反則かなと思います」とジャッジは妥当であったと回答した。
そうなると、問題となるのはDOGSOによって一発退場になるのではないかという点だ。三重罰緩和のポイントとしてボールにプレーしていることが条件となる中、この場面において槙野氏は「ボールにプレーしていない」と判断してレッドカードを主張。坪井氏は「相手を倒そうと意図的にはしていないと見るためイエローカードで妥当」と見解を口にした。
家本氏はこの点に対して「個人的には主審の判断を尊重しますし、僕もそうかなと思います」と語りつつも、状況の解釈によってレフェリー次第で判定が変わることもあると意見を述べた。最終的にはPKの判定もイエローカードの判定も妥当であると結論付けている。
関連記事
●【動画】6月度の「明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP」が発表。J1は数字面での活躍に加え、献身的なプレーも光る神戸の武藤嘉紀が受賞 | Jリーグ
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。
● 【番組表】直近の注目コンテンツは?
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは?