ジェフユナイテッド千葉 対 レノファ山口 の見どころ
7月最後のゲームとなる今節、フクダ電子アリーナでは12位のジェフユナイテッド千葉と18位のレノファ山口が対戦する。両者の勝点差は『4』。ここで勝利を手にし、残留争いから抜け出すのはどちらだろうか。夏場に入り、調子が上向きな両チームが顔を合わせる。
ホームの千葉は、7月のリーグ戦で大きく勝点を積み上げている。第23節・ヴァンフォーレ甲府戦で勝利すると、第24節・大宮アルディージャ戦ではそれまで15戦勝ちなしだった相手に敗れる“失態”を犯すも、その後は2勝1分と負けなしである。
首位の町田ゼルビアと対戦した前節は、今季最高の内容を披露した。10分にセットプレーから先制すると、28分にはPKで追加点。前半を2点のリードで折り返した。そして後半も安定感あるゲーム運びを披露。1点を返された直後にダメ押しとなる3点目を奪い、勝利をもぎ取った。首位を快走する町田相手に3点を奪ったチームは今季初。チームとして自信を深めるゲームになった。
その3点目を決めた見木友哉はここにきて調子を上げてきており、現在3試合連続ゴール中。チームトップの出場時間を誇る背番号10はいま絶好調である。就任1年目の小林慶行監督が目指すサッカーの体現者として欠かせない存在である。
12位と順位表の真ん中に位置する現在。勝点差を見ても上に行ける可能性も下に落ちる可能性も両方秘めている。ホーム・フクアリで今季2度目の連勝を果たし、J1昇格プレーオフ圏内を猛追したい。
アウェイの山口は、シーズン途中に監督交代を決断し、フアン・エスナイデル監督が就任。6月11日の第20節・甲府戦から指揮を執っている。その試合こそ、0-4の大敗を喫したが、その後は6試合連続無失点を記録するなど、守備での大幅な改善が見られチームは安定感を手にした。前節・ブラウブリッツ秋田戦こそ2失点を喫し7試合ぶりの敗戦となってしまったが、チームの骨格は整いつつある。
そんなチーム状態の中、今節・千葉戦はフアン・エスナイデル監督にとっては初の古巣戦となる。2017年から2019年のシーズン途中まで指揮を執ったクラブのホームスタジアムに乗り込む。当時を知る選手はほとんどいないが、気合いと気持ちの入るゲームになるのは間違いない。
混戦模様の中、残留圏とは3ポイント差である一方、少し上に位置する中位グループの背中も見える位置にはいる。かつての庭で“エスナイデルマジック”をさく裂させ、痛烈な恩返しを果たしたい。
他会場のカード
7月29日(土)
18:00 ブラウブリッツ秋田 vs ザスパクサツ群馬(J2)
劇的な勝利を飾った秋田は3週間ぶりのホームゲーム。「僕たちができることは走ること、あきらめないこと。秋田一体で戦うこと」。前節終了後に吉田謙監督が紡いだ言葉を今節も体現し、豪雨で被害を受けた地元の光となるべく2連勝を狙う。対する群馬は2位のジュビロ磐田と勝点1を分け合い、7戦負けなしに。開幕節の秋田戦では低調な内容で引き分けたが、当時からの進化を証明する絶好の舞台となる。
18:00 いわきFC vs ジュビロ磐田(J2)
監督交代後まだ負けのない17位・いわきは前節、大分トリニータを撃破。今後も上位チームとの対戦が続く中でつかんだ自信は大きく、2位の磐田をも飲み込む準備はできている。一方、負けなしが9試合に伸びたアウェイチームの注目は、前節ビューティフルゴールを沈めたMF金子翔太。3戦連発の期待はもちろん、JFAアカデミー福島出身として、福島県浜通りでの一戦では主役を担いたいところだ。
18:00 栃木SC vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
3試合連続のドローとなった19位・栃木は、前節新天地デビューを果たしたFWイスマイラがキーマン。FW根本凌が出場停止の今節は時崎悠監督からの期待も一際大きくなるはずだ。対する4位の甲府はMF長谷川元希が2得点の活躍。上位に踏みとどまる勝利の立役者となった。ゴールもしくはアシストを記録した試合では今季8戦全勝を記録しており、アウェイ連勝に向けては背番号10の躍動が不可欠となる。
18:00 東京ヴェルディ vs 水戸ホーリーホック(J2)
3位の東京Vは前節、ベガルタ仙台を4-3で下して4試合ぶりの勝利。全4得点に絡む圧巻の“デビュー”を飾ったMF中原輝は、3ヶ月以上未勝利が続くホームゲームでも救世主となれるか注目だ。対する水戸は引いた相手のゴールをこじ開けられず、活発だった攻撃陣は小休止。一方で、13試合ぶりに無失点を達成したことはプラス材料だろう。3連敗中と苦手なアウェイでの一戦にもその手応えをつなげたい。
18:00 FC町田ゼルビア vs 徳島ヴォルティス(J2)
今季初の3失点で完敗を喫した首位・町田は、7月の4試合中3試合で複数失点。堅守の再構築とともに、今節は出場停止で不在となるMF平河悠の代役もポイントとなりそうだ。対する徳島は、前節の敗戦で降格圏と勝点差なしの20位に後退した。町田との前回対戦は終盤に2得点を挙げて鮮やかな逆転勝利。歓喜を再現するためには、6試合ゴールから遠ざかるFW森海渡の爆発が求められる。
18:00 清水エスパルス vs ファジアーノ岡山(J2)
清水はここまで9得点のFWカルリーニョス・ジュニオに注目。今季得点した試合は7戦全勝を記録しており、2試合連続で勝点1にとどまっているチームを勝たせる仕事が期待される。対する岡山の前節は引き分け目前の90+2分、FW福元友哉がJ初ゴールとなる値千金の決勝弾。勝ち切った成功体験は今後に必ず生きるはずだ。昇格争いに食い込んでいくためにも、勝点5差で上をいく清水を直接叩きたい。
19:00 ベガルタ仙台 vs 藤枝MYFC(J2)
2連敗で8戦勝ちなしとなった仙台は15位に順位を下げ、降格圏との勝点差が「4」に。攻撃面では収穫が見られたが、5試合連続で複数失点を喫している守備は改善が急務となっている。一方、4試合ぶりの勝利を目指す藤枝はFW渡邉りょう、MF久保藤次郎がJ1クラブへ“個人昇格”した。期待がかかるのはFW矢村健。後半ATに劇的な勝ち越しゴールを決めた前回対戦同様、今回もヒーローとなれるか注目だ。
19:00 V・ファーレン長崎 vs ロアッソ熊本(J2)
長崎は前節、今夏の新加入選手を早速先発で起用したものの1-5で大敗。自動昇格圏との差が広がる中、フアンマ・デルガドとジョップ・セリンサリウの両FWをどのように生かすかが鍵となりそうだ。対する熊本は6試合勝利なしと苦しい時期が続く。下位グループに足を踏み入れているだけに、今季初の3連敗は避けたいところ。課題となっている複数得点を奪うべく、好調のMF竹本雄飛に期待がかかる。
19:00 大分トリニータ vs モンテディオ山形(J2)
ホーム3連敗中の大分にとって流れを変えたい一戦だ。5月の山形戦では0-5の大敗。GK西川幸之介を中心にリベンジを果たし、7月を白星で締めくくることができるか。対する山形は、前節2得点で快勝に貢献したMF加藤大樹がツエーゲン金沢に移籍。一方でFW宮城天が加入した。5位の大分とは勝点10差。5連勝の始まりとなった前回対戦同様、シーズンダブルを飾ってプレーオフ圏を射程に捉えたい。
7月30日(日)
19:00 ツエーゲン金沢 vs 大宮アルディージャ(J2)
日曜唯一の試合では、勝点28で21位の金沢と、9ポイント差の22位・大宮が直接対決する。金沢は前節同点止まりで終わったものの決定機を数多く創出。2018、19年にプレーしたMF加藤大樹の獲得も発表し、巻き返しを期している。一方の大宮は2試合連続のスコアレスドロー。“専守防衛”に徹した感もあったが、勝点3獲得のためには得点が必要だ。FWアンジェロッティを出場停止で欠く中、加入2戦目のFWシュヴィルツォクにかかる期待は当然大きくなる。
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