チェルシー（昨季成績：12位 勝点44 ｜ 11勝11分16敗 ｜ 38得点47失点）
歴史的な大不振に終わった昨季から、今夏にマウリシオ・ポチェッティーノ新監督を招聘し、移籍市場で大量のスカッド入れ替えを敢行したチェルシー。参加したプレミアリーグ・サマーシリーズでは、ブライトン(4-3)、ニューカッスル(1-1)、フラム(2-0)と2勝1分けで終えて優勝を達成している。
そしてこの3試合では、クリストファー・エンクンクとニコラス・ジャクソンという2人の新加入アタッカーがいずれも2ゴールを奪っており、昨季悩まされ続けた得点力の大幅改善に期待が持てる結果を残している。さらに、U-20ワールドカップで大活躍のイタリア人MFチェーザレ・カサデイも好パフォーマンスを見せるなど、プレシーズンでのチームの活性化は今のところ成功しているようだ。このドルトムント戦を終えると、いよいよ13日にリヴァプールとの開幕戦を迎えることに。最後のテストマッチでは、ある程度の完成形を見せたいところだ。
注目選手：クリストファー・エンクンク
サマーシリーズの3試合で1トップ、トップ下、左サイドといずれも異なるポジションでスタートしたものの、2ゴールを奪うなどしっかりと結果を残すことに成功。本人はストライカー起用を望んでいるようだが、前線ならばどの位置でもゴールに絡んでいけることを証明した。また新チームへの適応もまだ完璧ではないが、順調に進んでいることを感じさせる戦いを見せている。ドルトムント戦でもネットを揺らし、良いリズムで強敵との開幕戦へ向かいたい。
ドルトムント（昨季成績：2位 勝点71 ｜ 22勝5分7敗 ｜ 83得点44失点）
昨季は優勝目前に迫りながらも、最終節でバイエルンにまさかの逆転優勝を譲ったドルトムント。今夏はジュード・ベリンガム、ラファエル・ゲレイロと主力選手が退団した一方で、マルセル・ザビッツァーやフェリックス・ヌメチャとブンデスリーガで実績のある実力者の補強に成功し、雪辱へ燃える新シーズンへの準備を進めている。
ここまでは下部リーグの相手との親善試合が続いていたが、日本時間31日にマンチェスター・ユナイテッドと激突。現状のベストメンバーに近い布陣で挑むと、ドニエル・マレンの2ゴールにユスファ・ムココの決勝弾で3-2と勝利。ボール支配は譲る時間が多かったが、枠内シュート数は相手を上回る(8:7)など効率よく攻撃を仕掛けることに成功している。ここから守備の練度を上げていきたいところだが、チェルシーはうってつけの相手と言えそうだ。7日のアヤックス戦をはさみ、12日にはDFBポカール1回戦を控えているため、長いシーズンを見据えたパフォーマンスが必要になりそうだ。
注目選手：ユスファ・ムココ
下部組織で驚異的な結果を残し、2020年に16歳1日でブンデスリーガ史上最年少出場記録を達成したムココ。去就問題に大きく揺れた時期もあったが、今年1月に2026年までの新契約にサインし、ドイツの強豪クラブでプレーを続けることを決断している。昨季は途中出場がメインだったが、リーグ戦26試合で7ゴール4アシストを記録。18歳で迎える今季は、より出場機会を確保したいところだ。プレシーズンでは結果を残してアピールにも成功しており、チェルシー戦はその巨大なポテンシャルを開花させるきっかけにしたい。
放送・配信予定
- 配信：DAZN
- キックオフ：2023年8月3日（木）日本時間9:30
- 実況：安井成行
- 会場：ソルジャー・フィールド
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