第28節は、上位勢では着実に勝ち点3を積み上げたチームとそうではないチームの明暗が分かれた。
まず首位のFC町田ゼルビアは、FWエリキの3試合ぶりゴールで先制した後に、徳島ヴォルティスに追いつかれたものの、後半にFW藤尾翔太のクロスを徳島DFエウシーニョがクリアし切れず、オウンゴールで再び勝ち越しに成功。町田が3試合ぶりの勝利を手にしている。
一方の2位のジュビロ磐田は、監督交代後は8試合無敗のいわきFCと対戦し、前半途中から相手にペースを握られ、数多くの決定機を作られる我慢の展開に。その時間帯をDF鈴木海音やDFリカルド・グラッサのカバーにも救われ、無失点で耐え凌ぐと、85分にFWジャーメイン良のチーム単独トップに立つシーズン7得点目が決勝点となり、苦しみながらも勝ち点3を奪取。6月からスタートした無敗を「10」に伸ばしている。
自動昇格圏の2チームがそれぞれ勝ち点3を手にした一方で明暗が分かれたのは、プレーオフ圏争いだ。
3位・東京ヴェルディは、最後まで水戸ホーリーホックのゴールをこじ開けられず、スコアレスドローで決着。磐田との差が「2」に広がり、ホームでは4月の下旬からリーグ戦では9試合勝ちなしと鬼門となっている。
清水エスパルスは7月最後を勝利で締めくくり、4位まで浮上してきた。ホームにファジアーノ岡山を迎えた一戦は、スコアレスで終えた前半を経て後半から3バックに布陣を変えた清水が59分、FWカルリーニョス・ジュニオが復帰したばかりのMF鈴木唯人とのワンツーから狭いスペースを中央突破し、ゴールをこじ開けた。追加点こそ生まれなかったが、このリードを逃げ切った清水が7月を無敗で終え、着実に上位に迫ってきている。
V・ファーレン長崎は、ロアッソ熊本を相手に開始6分間で2ゴールを奪うと、後半にはフアンマ・デルガドにこの日2点目が生まれ、得点ランキングでリーグ単独トップに立つシーズン16点目をマーク。試合終盤は互いに1点ずつを加え、再びプレーオフ圏に浮上した。
反対に栃木SCに3失点で完敗を喫したヴァンフォーレ甲府とモンテディオ山形にホームで競り負けた大分トリニータが勝ち点を伸ばせず、4位・清水から7位に後退した大分まで勝ち点「1」差とプレーオフ圏争いはさらに混戦となっている。
また唯一日曜日に行われた21位のツエーゲン金沢と最下位の大宮アルディージャによる”裏天王山”は、今夏に電撃加入したFWシュヴィルツォクの移籍後初ゴールで先制した大宮がその2分後にはFW中野誠也のゴールでリードを広げ、試合終盤に1点っを返されたものの、このリードを逃げ切って今季アウェイで初白星。大きな勝利を飾った大宮が残留ラインの20位・徳島との勝ち点差を「6」まで縮めている。
■J2リーグ第28節 結果
秋田 0-0 群馬
いわき 0-1 磐田
栃木 3-0 甲府
東京V 0-0 水戸
町田 2-1 徳島
清水 1-0 岡山
仙台 1-1 藤枝
千葉 4-0 山口
長崎 4-1 熊本
大分 0-1 山形
金沢 1-2 大宮
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