アーセナル(昨季成績:2位 勝点84 | 26勝6分6敗 | 88得点43失点)
昨季は開幕から予想を上回る快進撃を続け、200日以上も首位を快走したアーセナル。しかし、終盤戦の失速で2位に転落し、19年ぶりのプレミアリーグ制覇はお預けとなった。それでも現地で絶賛を集めたチームを軸に、今夏にはデクラン・ライス、カイ・ハヴァーツ、ユリエン・ティンバーの獲得に2億ポンド以上を投じる大型補強を敢行。タイトル奪還へ向け、準備は万端だ。
ここまでのプレシーズンでは、マンチェスター・ユナイテッド戦(0-2)以外は充実の内容を見せており、バルセロナ戦後(5-3)にはチャビ監督が「チャンピオンズリーグの試合のようだった」とこぼすなど、選手・指揮官ともにモチベーションにあふれている。
そうして迎える、プレミアリーグ開幕を告げるコミュニティ・シールド。対戦相手は、昨季唯一ダブルをくらい、逆転優勝を譲ったマンチェスター・Cだ。ガブリエウ・ジェズスの離脱は痛手だが、チームはリベンジに燃えているだろう。開幕直前のこのタイミングの対戦は、新シーズンを占う非常に重要な試金石となりそうだ。欧州王者相手にも、臆することなくポゼッションベースで主導権を狙いたい。
注目選手:冨安健洋
昨季は右サイドバックだけでなく、左サイドでも見事なパフォーマンスを見せた冨安。しかし、シーズン終盤に膝を痛めて手術を行うと、今夏にはティンバー加入もあってポジション争いが激化している。ここまでのプレシーズンでは左で使われることが多かったが、幅広いタスクを高いレベルでこなしていた。本人も「ただただピッチに立ちたい。ポジションは気にしない」と断言。このコミュニティ・シールドで、どのポジションでどれほどの時間が与えられるかはわからないが、本人にとっても勝負のシーズンへ向けて存在感を示したいところだ。
マンチェスター・シティ(昨季成績:優勝 勝点89 | 28勝5分5敗 | 94得点33失点)
昨季はアーセナルを逆転してプレミアリーグ連覇を飾っただけでなく、FAカップに加え、悲願のチャンピオンズリーグ制覇も達成するなど、歴史的なトレブルを成し遂げたマンチェスター・C。王者として挑む今シーズンだが、イルカイ・ギュンドアンやリヤド・マフレズといった主力選手が退団することに。マテオ・コバチッチを獲得したが、DFヨシュコ・グヴァルディオルの獲得はまだ実現しておらず、現時点では、完璧だった昨季と比べてしまうと戦力ダウンは否めない。
とはいえ、ピッチ上でのパフォーマンスはプレシーズンでも非常にハイレベルだ。4年ぶりに来日を果たすと、難しいコンディションの中でもJ1王者である横浜F・マリノスを5-3で撃破。さらにドイツ王者バイエルン・ミュンヘンには2-1で勝利を収め、ゲーム支配力は圧巻だった。
開幕を1週間後に控える中、アーセナルとのコミュニティ・シールドは素晴らしい機会になりそうだ。同じような哲学を共有するミケル・アルテタ監督とのタイトルをかけた大一番、ジョゼップ・グアルディオラ監督もワクワクしているに違いない。ハイテンポなポゼッションから即時奪回を特徴とするアーセナル相手に、ゲームを支配できれば大きな自信となるだろう。彼らの先発メンバーからベンチワークまで、目の離せない一戦となりそうだ。
注目選手:アーリング・ハーランド
プレミアリーグ挑戦1年目で新記録となる36ゴール(35試合)をマークするなど、驚異的な得点力を誇る23歳。横浜FM戦でも2ゴールを叩き込んでおり、開幕へ向けてコンディションを整えている。昨季アーセナルとの対戦では3試合ともに全勝、2ゴール2アシストとエースらしく完璧なパフォーマンスでビッグゲームでの勝利に導いた。今回のコミュニティ・シールドでも、シーズンに弾みをつけるゴールを奪えるだろうか。
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年8月7日(月)日本時間0:00
- 解説:林陵平 実況:野村明弘
- 会場:ウェンブリー・スタジアム
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