中断明け初戦となった今節は、各会場で激闘が繰り広げられた。
土曜日に行われた2試合では、最後まで勝者がわからないギリギリのゲームとなった。
上位を追うためにも負けられない名古屋グランパスは、国立競技場でアルビレックス新潟と対戦。立ち上がりから名古屋ペースで進み、14分には右サイドの深い位置でボールをつないだところから藤井陽也の横パスを受けた和泉竜司がクロスを入れると、これを森下龍矢が合わせ、名古屋が幸先よく先制点を奪うことに成功する。
その後、名古屋は勢いを持って前に出たが、後半に手にしたPKは、相手GKの好守に阻まれて得点とはならず。終盤は新潟が猛攻を開始し、積極的な攻撃でゴールに迫っていく展開となった。それでも、名古屋は決死の守備で対抗。最後まで無失点を続けて試合を締めた名古屋は、白熱した国立でのゲームに競り勝ち、上位との差を縮める勝ち点3を手にした。
もう一方では、互いに勝利から遠ざかっている湘南ベルマーレとサンフレッチェ広島が激突。前半から互いに攻め合ったが、なかなかゴールが生まれない時間が続いた。そんな状況を先に打ち崩したのは、ホームの湘南。後半早々、小野瀬康介のパスを受けた大橋祐紀が前を向いて対峙したDFをひとり交わすと、思い切りよく右足を振り抜く。この弾丸シュートがゴール左に決まり、湘南が大きな先制点を奪った。
終盤は広島の攻勢を受ける時間があったが、ソン・ボムグンのビッグセーブなどもあり、そのまま守り切った湘南が勝利。16試合ぶりの勝ち点3を手にした。
この2試合の結果を経て、迎えた日曜日は最下位の湘南が勝ったこともあって下位にいた2チームが意地を見せる。
まずは5月から勝利がない横浜FC。首位のヴィッセル神戸と対戦した試合は、立ち上がりこそ神戸にペースを握られたものの徐々にペースを奪回。23分には古巣対決のMF井上潮音が強烈なミドルシュートを決め、横浜FCが先制点を奪った。
その後、神戸に反撃を許す時間こそ作ったが、粘り強い守備で対応。無失点で試合を進めると、65分にロングボールに抜け出したFW山下諒也がDFと入れ替わり、最後はGKの股を通すシュートを沈めて大きな追加点を奪った。このまま試合を終えた横浜FCは首位から金星を奪取。神戸は痛恨の敗戦を喫した。
また、井原正巳体制以降、いまだ勝利がない柏レイソルは、敵地で順位の近い京都サンガF.C.と対戦。前半のうちにエースの細谷真大が先制点を奪うと、後半は相手の猛攻を体を張った守備で跳ね返し続ける。VAR判定でゴールが取り消される場面もあり、そのまま逃げ切った柏が中断明け初戦を勝利で飾った。これで下位3チームが勝利。順位は変わらなかったが、上との差を縮めることに成功している。
そのほか、浦和レッズと横浜F・マリノスの上位対決は互いに譲れずドロー。鹿島アントラーズはコンサドーレ札幌に勝利して5位に浮上し、アビスパ福岡は4連勝で8位、ガンバ大阪は3連勝で12位へと順位を上げている。
■J1リーグ第22結果
湘南 1-0 広島
名古屋 1-0 新潟
鹿島 3-0 札幌
横浜FC 2-0 神戸
浦和 0-0 横浜FM
川崎F 3-4 G大阪
京都 0-1 柏
C大阪 0-1 FC東京
鳥栖 0-1 福岡
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