第29節は上位と中位で動きのある週末となった。
首位のFC町田ゼルビアは、敵地でファジアーノ岡山と対戦。立ち上がり6分に先制点を奪われる苦しい展開を強いられたが、20分を過ぎるとペースを掴み、39分にはセットプレーから最後はチャン・ミンギュが押し込んで試合を振り出しに戻した。
1-1で折り返すと、後半は町田が主導権を握る。47分、翁長聖のクロスを藤尾翔太がヘディングシュート。これはGKに防がれたが、そのこぼれ球をエリキが押し込み逆転に成功した。66分にはPKを与えるもGKポープ・ウィリアムがビッグセーブ。71分にロングスローから追加点を奪って試合の大勢を決めた。3-1で逆転勝利を飾った町田は、首位をキープしている。
上位勢で変化があったのは3位争い。東京ヴェルディと清水エスパルスの上位対決は、立ち上がりから拮抗した試合展開となった中、35分にファーサイドからカルリーニョス・ジュニオがシュート。このシュートはブロックされるが、こぼれ球を拾った鈴木唯人が右足で押し込んで清水が先制点を手にした。
後半は東京Vが攻勢を仕掛ける時間もあったが、清水は冷静な守備で対応。追加点こそ奪えなかったが、そのまま逃げ切り、清水が上位対決を制して3位に浮上した。
中位で好調を示しているのはザスパクサツ群馬とモンテディオ山形。群馬は栃木SCとの北関東ダービーを迎えると、スコアレスで折り返した後半、47分にセットプレーの流れから最後はゴール前で平松宗が詰めて先手を奪った。終盤はオープンな展開になったが、群馬が1点のリードを守り抜き試合終了。9試合負けなしとなっている。
連勝中のモンテディオ山形は立ち上がりに新戦力の宮城天のゴールで先制すると、後半に入って一度は追いつかれたが、終了間際に後藤優介が決めて大きな勝ち点3を奪取。3連勝で順位を9位としている。
そのほか、松本昌也が2ゴール1アシストの活躍を見せたジュビロ磐田はベガルタ仙台を相手に4点を奪って勝利。最下位の大宮アルディージャは90分に泉澤仁のゴールが生まれ、劇的な勝利で連勝を飾った。
■J2リーグ第29節 結果
藤枝 1-2 山形
岡山 1-3 町田
東京V 0-1 清水
甲府 0-2 金沢
長崎 0-0 いわき
群馬 1-0 栃木
大宮 1-0 秋田
磐田 4-1 仙台
山口 2-2 大分
徳島 3-3 千葉
熊本 0-0 水戸
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