UEFA EURO2024予選の次戦が約1カ月後に迫る中、イタリア代表に激震が走った。FIGCは13日、2018年5月からアッズーリの指揮官を務めていたロベルト・マンチーニが前日に辞表を提出し、これを受理したことを発表した。
現地時間9月9日には、イタリアをFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022欧州予選敗退へと追い込んだ因縁の相手である北マケドニアとの対戦のほか、12日にはウクライナ戦も控える。こうした状況から、FIGCは近日中に後任となる指揮官を発表する意向を示している。
マンチーニは、自身のインスタグラムにおいても辞任の意思を表明。個人的な決断であることを明かしつつ、5年3カ月にわたって率いた代表チームや関係者、ファンへ感謝の意を綴った。
「代表監督の辞任は、私個人の決断によるものだ。信頼してくれたガブリエレ・グラヴィーナ会長やFIGCのすべてのメンバーに感謝したい。この5年間、寄り添ってくれた私の選手たちやファンのみんなにも感謝と別れの言葉を告げたい。あの素晴らしいEURO2020優勝のことは、いつまでも胸にしまっておきたい。光栄だった」
マンチーニは、アッズーリがジャンピエロ・ヴェントゥーラ指揮下で60年ぶりにW杯出場権を逃した後の2018年5月に代表監督に就任。数々の若手を抜てきしてチームの再建を図り、1年遅れで開催されたEURO2020で優勝を果たした。また2018年10月のウクライナ戦から37試合にわたる無敗記録も残している。
だが、EURO2020の直後に行われたカタールW杯欧州予選でプレーオフへと回ると、準決勝で北マケドニアに敗れて2大会連続で夢の祭典への出場権を逃すどん底も味わった。
イタリア代表は、先日、現役引退を発表したジャンルイジ・ブッフォンを代表チームの団長として受け入れ、再出発を目指していたところであり、マンチーニ自身も今月に入り、U-21およびU-20のコーディネーターとして新たな役割を引き受けたばかりだった。
それだけに、イタリア国内では動揺が広がっている。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は、名将アッリゴ・サッキ氏の「聞いた時は本当であると信じられなかった。残念だ」との発言などを紹介している。
また『Sky Sport』は、FIGCがすでに後任の選定に着手していることを報道。昨シーズンにナポリでスクデットを獲得したルチアーノ・スパレッティや、2014年から2016年までイタリア代表監督を務めたアントニオ・コンテらに接触したことを伝えている。
前者は、ナポリと結ぶ契約に違約金条項が設定されており、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長との交渉が求められる。一方、コンテについては、スパレッティより年俸が高額である点が懸念されているようだ。なお、マンチーニを巡っては、サウジアラビア代表やクラブチームからの関心が囁かれている。
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