今節、最大のビッグマッチとなったのが、今季の昇格争いを左右する首位・FC町田ゼルビアと2位・ジュビロ磐田の天王山だ。
試合は序盤こそ磐田がロングカウンターやセットプレーからチャンスを創出していったが、先に試合を動かしたのは町田だ。前半終了間際にFW藤尾翔太がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。このPKをFWエリキがきっちり沈め、首位チームが先制点を奪った。
これで得点を奪いに前にいくしかない磐田だったが、後半立ち上がりにもDFライン背後に抜け出した藤尾を倒してしまいPKを献上。この日、2度目のPKを藤尾に決められて2点差となってしまう。それでも、反撃を続ける磐田は、終了間際にDF松原后のループシュートで1点差まで追いついた。
だが、最後までビハインドを覆せないまま試合は決着。町田が1試合消化が少ない中で天王山に勝利して勝点差が「9」に拡大し、磐田はリーグ戦12試合ぶりの黒星となった。
2位の磐田が敗れた中で、自動昇格圏に迫ったのが3位の清水エスパルスと4位の東京ヴェルディだ。
清水はレノファ山口FCをホームに迎えると、なかなかゴールを奪えない時間が続いたが、79分に素早い攻撃から最後はMFカルリーニョス・ジュニオがゴールに押し込み、待望の先制点を奪取。このリードを守り切って3連勝を達成した清水は、磐田との勝ち点差が「2」となっている。
東京ヴェルディは敵地でブラウブリッツ秋田と対戦。こちらもなかなかゴールが奪えず、そのまま試合が終わるかと思われたが、後半のアディショナルタイムにFKから佐川洸介が決め、土壇場で勝ち越しに成功して勝利を飾った。
その他、ジェフユナイテッド千葉に競り勝ったモンテディオ山形がリーグ4連勝でプレーオフ圏内まで勝ち点「3」差に。ザスパクサツ群馬はベガルタ仙台を2-0で破り、10戦負けなしでプレーオフ圏内の6位V・ファーレン長崎と勝ち点で並んだ。
■J2リーグ第30節 結果
水戸 3-3 長崎
町田 2-1 磐田
清水 1-0 山口
山形 1-0 千葉
金沢 1-1 熊本
大分 1-0 藤枝
秋田 0-1 東京V
いわき 1-1 甲府
栃木 2-2 徳島
仙台 0-2 群馬
大宮 1-1 岡山
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