19日、各地でJ1、J2、J3が行われた。
6試合が開催されたJ1では、首位の入れ替わりが起きた。
首位に立っていたヴィッセル神戸は、ホームで柏レイソルと対戦。立ち上がりから攻撃を仕掛けていくものの、相手の集中した守備もあり、なかなか得点が奪えない時間が続いた。すると45分、ゴールキックのセカンドボールを拾われると、うまくサイドを使われ、最後はマテウス・サヴィオのパスに反応した細谷真大にゴールを揺らされて先制点を献上することになった。
後半は神戸が攻勢をかける中、柏もうまくボールを奪ったところから素早いカウンターを発動。拮抗した展開で数位していく。そんな中、苦しい状況を打破したのは途中出場の大迫勇也だった。82分、初瀬亮のFKにゴール中央で大迫がヘディングシュート。これがゴール左に決まり、神戸が同点に追いつくことに成功した。
終盤は最後まで神戸がゴールに迫ったが追加点は奪えず。敗戦は免れたが、勝点1を積み上げる結果となった。
神戸が勝点を落としたことで首位浮上のチャンスが生まれたのは、2位の横浜F・マリノスだ。ホームにFC東京を迎えた一戦に臨むと、さっそく12分に試合を動かす。素早い攻撃を見せていくと、GKの弾いたボールを見逃さなかった永戸勝也が技ありのループシュート。これがゴールに吸い込まれ、横浜FMが先制点を奪った。
ただ、敵地に乗り込んだFC東京も黙っていない。23分、自陣で奪ったところからカウンターを発動させると、勢いに乗った俵積田晃太がドリブルで仕掛け、最後は中央へラストパス。これに反応したディエゴ・オリヴェイラが巧みにゴールへと突き刺し、FC東京が試合を振り出しに戻した。
後半はどちらもチャンスを作りながらなかなか得点が動かない時間が続いたが、後半のアディショナルタイムにドラマが待っていた。ゴール中央でパスを受けた渡辺皓太が思い切りよく右足を一閃。低弾道の強烈なシュートがゴール左に決まり、土壇場で勝ち越しに成功した。このまま試合を終えた横浜FMは、勝点で神戸を上回り、首位に返り咲いた。
そのほか、上位勢では鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島が勝点3を獲得。ガンバ大阪は湘南ベルマーレに競り勝って11位に順位を上げた。
J2は9試合が開催。その中でも、特に注目度の高かった清水エスパルスとFC町田ゼルビアの上位対決は打ち合いの展開となる。先にゴールを奪ったのは首位の町田。4分にゴール前のこぼれ球を古巣対決となった高橋大悟が押し込みリードを奪うと、23分には右サイドからのクロスをエリキが巧みに合わせて2点目。勝利が欲しい一戦でしっかりとリードを広げていく。
ただ、清水はここから反撃を開始。セットプレーの流れから最後はGKが弾いたボールをカルリーニョス・ジュニオが押し込み、1点を返して後半へと向かった。
後半も清水が積極的な攻めを展開すると61分だった。自陣からのボールを乾貴士がうまくターンして前を向くと、そのままゴール前まで持ち運んで強引にシュートを狙う。これが相手DFに当たり、そのままゴールへ。シュートへの意識が同点弾を引き寄せた。これで勢いに乗った清水は、84分に右サイドのクロスをチアゴ・サンタナが強烈なヘディングシュートで合わせて逆転。そのまま逃げ切り、首位を相手に大きな勝点3を手にした。
また、2位のジュビロ磐田はヴァンフォーレ甲府に競り勝ち町田との勝点差を6に縮めることに成功。モンテディオ山形はロアッソ熊本に快勝し、5連勝でプレーオフ圏内の6位に浮上している。
9試合が開催されたJ3では、首位の愛媛FCがドロー、2位のカターレ富山が敗戦を喫する中、アスルクラロ沼津とFC岐阜が連勝を伸ばして上位に肉薄している。
■8月19日開催 結果
・J1第24節：
鹿島 2-1 鳥栖
京都 3-0 札幌
G大阪 2-1 湘南
神戸 1-1 柏
広島 3-2 川﨑F
横浜FM 2-1 FC東京
・J2第31節：
いわき 0-0 東京V
水戸 1-1 秋田
甲府 0-1 磐田
清水 3-2 町田
仙台 1-0 大宮
山形 2-0 熊本
千葉 3-2 藤枝
岡山 1-0 大分
長崎 1-2 栃木
・J3第23節：
岩手 2-2 愛媛
相模原 2-1 YS横浜
北九州 0-1 琉球
八戸 2-3 沼津
福島 1-0 富山
鳥取 2-0 宮崎
讃岐 1-0 今治
鹿児島 0-2 松本
長野 1-5 岐阜
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