今夏の移籍市場において、セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチの後釜としてマウリツィオ・サッリ率いるラツィオに加入すると、開幕前のテストマッチでいきなり移籍後初ゴールをマークする活躍を見せた鎌田大地。特殊な戦術メカニズムを要求することから開幕戦での新戦力の先発起用に慎重なサッリを納得させるアピールを示し、日本時間21日、敵地レッチェのピッチに立った。
なお、ラツィオは26分、エースで主将のFWチーロ・インモービレのゴールにより先制に成功したが、鎌田が退いた後の終盤、わずか2分間に2点を献上し、1-2と痛い逆転負けを喫している。
開幕戦から一夜明け、地元ローマに拠点を置くイタリア紙『Corriere dello Sport』は、日本代表MFのパフォーマンスを採点。「カマダは実戦的だ」などと綴って及第点となる「6」をつけ、寸評で見解を示した。「ミリンコヴィッチを求めても、その姿はどこにも見つからないだろう。だが彼は正しいプレーを見せた。まだコンディションが整っていないように見受けられるが、必要不可欠なプレーを見せた」と一定の評価を与えた。
さらにイタリア紙は、記事でさらなる分析を行っている。「日本人選手は、コンディション面で遅れており、違いを作り出すことはなかった。しかしプレッシャーで総崩れにならなかったのは素晴らしかった」と指摘。「ポジションを保ちながら、シンプルなプレーを見せ、賢くボールをさばいた」と称えた。
一方で弱点にも言及。「ミリンコヴィッチとは異なり、低い位置からの組み立ての代替オプションとなるGK(イヴァン)プロヴェデルからのロングフィードを可能にするフィジカルや上背はない」と指摘した。
ローマのイタリア紙が日本代表MFのパフォーマンスを評価した一方、ミラノに拠点を置く『Gazzetta dello Sport』は21日付の寸評において、合格ラインに満たない「5.5」と採点。「カマダは苦戦した」が、「戦術頭脳を活かしてダメージを抑制していた」との見解を示している。
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