町田ゼルビア 対 モンテディオ山形 の見どころ
今節が終われば残り10試合と佳境を迎えるJ2リーグ、そのタイミングで町田ゼルビアとモンテディオ山形が対戦する。首位に君臨する町田と怒涛の追い上げで6位まで順位を上げてきた山形が、町田GIONスタジアムでしのぎを削り合う。
ここまで順調に首位を走る町田であるが、前節・清水エスパルス戦は足踏みとなってしまった。4分と23分に髙橋大悟とエリキがそれぞれゴールを決め、2点のリードを奪ったが、前半終了間際に1点を返されると、後半に反撃にあう。61分に乾貴士、84分にチアゴ・サンタナと、清水が誇る両エースに決められ逆転負け。昇格争いを演じる相手の意地に屈した。
ただの1敗で終われば、切り替えて次と迎えたが、後日、さらなる衝撃が町田を襲う。それはリーグトップの18ゴールを挙げていたエリキの長期離脱が発表される。左膝に重傷を負い、今季絶望となってしまった。
悲願のJ1昇格に向けて、大きな試練を与えられた町田にとって今節は大一番。リーグ最少のわずか5敗で連敗が一度もないチームが、エース不在の状態でどのような戦いを見せるのか、ラスト10試合を占うゲームになりそうだ。
代役候補筆頭は藤尾翔太。若きエースの覚醒が、チームの命運を握るだろう。
挑む立場である山形は5連勝中と絶好調。順位も一気にJ1昇格プレーオフ圏内の6位タイまで浮上してきている。その流れで首位を叩ければ、勝点も50に乗り、自動昇格の争いも見えてくる。
5連勝の内容を振り返ると、試合毎に得点者が変わっており、多くの選手、多くのポジションがスコアラーになっている。どこからも点を奪えるところがいまのチームの強みである。ハイプレスを武器に堅守が特徴の1つである町田に対しても自分たちからボールを動かし、スペースを作り出し、ゴールへの道筋を見つけたい。
ただ、攻撃以上に目立つの守備の安定と言っていいかもしれない。5連勝のうち3試合が完封勝利でその他の2試合も1失点と複数失点はなし。たとえ相手に主導権を握られても簡単に崩れない守備が好調を支えている。
今節に向けて注目はボランチでレギュラーの座をつかんだ髙江麗央。今季途中まで町田に在籍していた男は、加入直後から先発出場を続け、ちょうど5連勝の時期と重なっている。古巣を叩いての6連勝のキーマンはこの男かもしれない。
他会場のカード
8月26日(土)
18:00 栃木SC vs 水戸ホーリーホック(J2)
勝点35で並ぶ両チームが残留争い脱出をかけて激突する“北関東ダービー”だ。栃木は前節の勝利で15位に浮上。ホームでのこのカードは2013年以降8試合未勝利が続く中、大島康樹ら好調のFW陣が今度こそ白星に導けるか。16位の水戸は5試合連続で勝点1を積み上げたものの、直近2試合は終盤に追いつかれただけに課題が残る。出場停止のMF武田英寿の穴をいかに埋めるかも宿敵撃破の鍵となりそうだ。
18:00 東京ヴェルディ vs ファジアーノ岡山(J2)
前節の引き分けで上位との差が広がった4位・東京Vは、リーグ戦で10試合勝利のないホームゲーム。得点力不足が“外弁慶”の一因となっている中、今夏に加入した新戦力が並ぶ前線は本領を発揮できるか。岡山の前節は試合のクロージングに成長の跡を感じさせ、ウノゼロを達成。前回対戦では終了間際に痛恨の決勝ゴールを許したが、4試合ぶりの勝利でつかんだ成功体験を携えてリベンジを期す。
19:00 大宮アルディージャ vs V・ファーレン長崎(J2)
3連勝を狙った最下位・大宮は、終了間際に均衡を破られて6試合ぶりの敗戦。残留圏との勝点差「6」を詰めたい今節は、前節初めて同時先発となったFWシュヴィルツォク、FWアンジェロッティが起こすケミストリーに期待がかかる。対する6位・長崎は栃木SCに敗れ、下位にまたも勝点を落とす結果に。プレーオフ圏内を争う相手との直接対決が待つ9月に向け、シーズンダブルで弾みをつけられるか。
19:00 ツエーゲン金沢 vs 徳島ヴォルティス(J2)
勝点1差の両チームによる残留争い直接対決が幕を開ける。20位の金沢は前節が雷雨の影響で中止となり、1試合未消化に。0-2で敗れた前回対戦をはじめ、徳島戦は2019年以降7試合未勝利と苦手なカードだが、ホームで勝点3は譲れない。一方、レノファ山口FCを下して19位に浮上した徳島は、残り11試合のタイミングで指揮官交代を決断。吉田達磨新監督の下、2週連続の“裏天王山”に臨む。
19:00 ジュビロ磐田 vs ジェフユナイテッド千葉(J2)
連敗を回避し、首位との差を再び6ポイントに縮めた2位・磐田は、7月16日以来となるヤマハスタジアムでの試合。前節殊勲の決勝ゴールを挙げたFWジャーメイン良が出場停止の中、18歳のFW後藤啓介にかかる期待は大きい。対する千葉は前半の3得点で勝負を決め、こちらも前々節の敗戦から立て直しに成功。5月の対戦ではジャーメインの一撃に沈んだが、雪辱を果たしてプレーオフ圏に近づけるか。
19:00 藤枝MYFC vs ザスパクサツ群馬(J2)
3連敗で7戦未勝利となった藤枝だが、前節の後半は2点を返す猛反撃を披露。須藤大輔監督が「もったいない」と話した前半の反省も含め、敗戦を糧にして5月以来のホーム戦白星をつかみにいく。前節が中止となり1試合未消化の8位・群馬は、堅守を武器に目下10戦負けなし。プレーオフ圏をめぐって6〜9位の4チームが勝点「47」で並ぶ中、4戦連続のクリーンシートで3ポイントを積み上げたい。
19:00 レノファ山口FC vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
前節の徳島ヴォルティス戦に先発6人を入れ替えて臨んだ山口は、0-2で敗れて降格圏に転落。フアン・エスナイデル監督の初陣となった6月の前回対戦では数的不利も手伝って大敗を喫したが、ホームでの雪辱と7試合ぶりの勝点3を狙う。9位の甲府も前節の敗戦で4試合未勝利となったが、内容は良化。加入初戦で早速違いを見せたDF松田陸、MF中村亮太朗とともに、再浮上への狼煙を上げる。
19:00 大分トリニータ vs ベガルタ仙台(J2)
5位の大分は2連勝を逃し、自動昇格圏との差が再び「8」に拡大。第12節の前回対戦は0-1の敗戦に加えて退場者も二人出すなど苦い記憶となったが、リベンジを果たして上昇気流に乗りたい一戦だ。対する仙台はスコアレスドロー目前の後半ATに決勝ゴールが生まれ、12試合ぶりの白星で14位に浮上。殊勲のMFエヴェルトンが出場停止となる今節は、アンカーの人選にも注目が集まる。
8月27日(日)
18:00 ブラウブリッツ秋田 vs 清水エスパルス(J2)
秋田の前節は87分にFW梶谷政仁のゴールで追いつき、水戸の地で勝点1を獲得。試合終盤の失点で敗れる試合が続いていた中、持ち前の粘り強さが結果に表れたことは収穫だ。対する清水は首位・FC町田ゼルビアに0-2から逆転勝ちを収め、試合後は秋葉忠宏監督の「This is FOOTBALL!」が響いた。今節からはMF乾貴士が2試合の出場停止。連勝をさらに伸ばせるか、逆転優勝を目指すチームの真価が問われる。
19:00 ロアッソ熊本 vs いわきFC(J2)
8月を締めくくる日曜のナイトゲームは、残留争いに身を置く両チームのシックスポインター。勝点「34」で並んでいるものの、4分6敗の17位・熊本に対して、18位のいわきは4勝5分1敗と後半戦の足取りは対照的だ。3ヶ月以上ホームでの勝利から遠ざかる熊本がシーズンダブルで意地を見せるのか。上位からも着実に勝点を積んだアウェイチームが勢いの差を示すのか。今後を占う注目の一戦だ。
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