PSGで3年目のシーズンを迎え、リーグアン2連覇へ向けてスタートを切ったドンナルンマ。来月には、イタリア代表としてEURO2024予選も控える中、『ダゾーン・イタリア』の特番「Supertele」に出演した。
驚きだったマンチーニの伊代表監督辞任
ドンナルンマは、17歳だった2016年9月1日に、ジャン・ピエロ・ヴェントゥーラ指揮下で代表デビュー。2度にわたってFIFAワールドカップ（W杯）出場を逃す屈辱を味わった一方、EURO2020ではヨーロッパ王者に輝いた。
イタリア代表GKは、2度目のEURO出場を目指して日本時間の来月10日、カタールW杯欧州予選でアッズーリを敗退へと追い込んだ因縁の北マケドニアと再戦する。そんな中、2018年5月からイタリアを率いてきたマンチーニが突然、指揮官の座を辞任。その後、巨額のオファーを提示したサウジアラビアの代表監督に就任した。ドンナルンマも驚きを隠せない。
「マンチーニの退任は誰も想像していなかったと思う。僕は数日前に連絡を取り、感謝の言葉を伝えて少し話をした。監督は僕らに多くを与えてくれて、一緒に歴史を刻むことができた。W杯に出場できなかったのは残念だが、僕らの歩みは歴史に残るものだ」
「マンチーニは多くを与えてくれた。彼の下で心地よく過ごし、プレーすることができた。マンチーニ指揮下の代表での日々は本当に素晴らしかったし、一緒に良い時間を過ごした。スタッフも最高だったよ。監督については良いことしか言葉が出てこないし、僕らに尽くしてくれたことに感謝しかない」
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マンチーニの後任には、昨シーズン、ナポリに33年ぶりのスクデットをもたらしたルチアーノ・スパレッティが就任することが発表されている。
「僕はスパレッティの指導を受けたことはないが、昨シーズンに彼がナポリで成し遂げたことは、誰もが知っている。きっと彼と一緒に素晴らしいパフォーマンスを見せ、偉業を達成できるはずだと思う」
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イタリアのカルチョは誇り
8年前の2015年10月、シニシャ・ミハイロヴィッチ指揮下のミランにおいて16歳8カ月の若さでセリエAデビューを果たしたドンナルンマ。イタリアを離れて2年の月日が流れたが、現在も母国のリーグの動向を追っている。今夏、大型補強を行った古巣のミランに言及したほか、今シーズンのスクデット争いの行方に自身の考えを示した。
「セリエAはいつも見ているよ。今夏は素晴らしい選手たちもセリエAに加入し、イタリアのカルチョは極めて高いレベルにあると思う。イタリアのレベルは以前から高かったと思うが、最近、さらに高くなったと考えている。常に世界中からリスペクトされている。イタリアのカルチョがすべての大会において存在感を示していることを誇りに思っているよ」
「今シーズンは素晴らしいリーグ戦になるだろう。どのチームも素晴らしいし、ミランは選手を大幅に入れ替えて最高のチームを作った。新選手たちはうまく環境に適応しているね。僕も（ステファノ）ピオリ監督のことはよく知っているが、彼は良い仕事をするよ」
「それからインテルについては、みんながその実力を知っているだろう。ナポリも昨シーズンにスクデットを獲得し、素晴らしいシーズンを披露したばかりだ。優勝候補？ インテルやナポリ、ミランなどリーグ戦終盤まで優勝争いを演じることができるようなチームがいくつかある。きっと白熱したセリエAになるだろう。楽しみにしているよ」
今シーズンのセリエA得点王争いは、第2節終了時点で、ミランのオリヴィエ・ジルー、インテルのラウタロ・マルティネス、ナポリのヴィクター・オシムヘンが3得点で並ぶ。ドンナルンマは、ナポリFWの活躍を予想した。
「僕からゴールを奪ったラウタロのことはよく知っているよ。オシムヘンのことはよく知らないが、天性の力を持っていて、偉大なFWだと思うので、今シーズンも得点王争いで存在感を示すはずだ」
最後にドンナルンマは、昨年12月に53歳で亡くなった恩師ミハイロヴィッチへの思いを語った。
「亡くなる少し前にも連絡を取っていたし、非常に寂しく思っている。シニシャは、僕にとって2人目の父のような存在だった。サッカーだけでなく、人間性の面においても、多くを与えてくれたんだ。本当に彼がいなくなってしまったことを寂しく感じている」
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