今夏、中盤の主力だったセルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチをサウジアラビアのアル・ヒラルへと放出したラツィオ。その後釜としてフリーで加入した鎌田大地には、大きな期待が寄せられていたが、まだ加入から間もないこともあり、セリエA第2節のジェノア戦では苦戦する姿が目立った。さらにナポリやユヴェントスとのビッグマッチが控える中で格下相手に開幕2連敗を喫したマウリツィオ・サッリのチームにも批判が相次いだ。
そんな中、新たな補強として24歳のマッテオ・ゲンドゥージがローマへ上陸。年俸300万ユーロ(約4.8億円)の5年契約を結ぶ運びとなった。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は30日、「セルゲイ・ミリンコヴィッチが務めていたポジションでプレーするために、モロッコにルーツを持つ24歳のゲンドゥージがマルセイユからやってくる。中盤を安定させるサッリにとって有益な補強」などと伝えて注目した。
(C)Getty Images
ゲンドゥージは鎌田の強力なライバルに?
昨シーズン限りでフランクフルトを退団して以降、今月、ラツィオに加入するまで無所属となっていた鎌田はコンディション調整に遅れがみられる一方で、ゲンドゥージはすでに公式戦をこなしていることを指摘。「マルセイユのトレーニングでフィジカルコンディションの試運転を行い、今シーズンはフランスのチームで4試合に出場している。24歳MFはプレーでの準備はすでに整っている」と述べ、すぐにでも試合で起用できる状態であるとの見解を示した。
このためラツィオは「(現地時間2日の)土曜日にナポリで行われる遠征を視野に入れていて、試合中に少しでもプレーさせる」ことも検討している可能性があると指摘している。
ジェノア戦終了後には、指揮官サッリもフランス人MFについて発言。「ゲンドゥージは、メンタルとフィジカルの両面で闘志を示し、エネルギーをもたらすことができる。パサーではないが、我々の中盤にはない特徴を持っている」と語った。イタリア紙は、ラツィオ指揮官の考えを踏まえつつ、鎌田と比較して見解を示した。今後、2人の間でポジション争いが繰り広げられる可能性を示唆している。
「ゲンドゥージはカバーリングやデュエルの能力において、ラツィオの中盤において唯一無二の存在となるかもしれない。セルゲイ・ミリンコヴィッチのものだったポジションは、少なくとも開幕から2試合はダイチ・カマダに与えられたが、ゲンドゥージのプロフィールは、サッリの中盤の右におけるニーズにより適しているように見える」
「元フランクフルトの日本人選手と比較すると、ゲンドゥージは代替要員以上の存在であるように映る。したがって可能であるならば、すぐにでも、おそらく次戦からサッリのチームに組み込むはずだ」
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