今夏、2018年から指揮を執っていたロベルト・マンチーニが電撃辞任をして波紋が広がったイタリア代表。後任には、昨シーズンにセリエA王者ナポリを率いたルチアーノ・スパレッティが就任し、再出発を目指す。
新生イタリア代表は日本時間10日、UEFA EURO2024予選グループC第5節で北マケドニアと敵地で対戦するが、新主将に任命されたチーロ・インモービレ(ラツィオ)がイタリア国営放送『Rai』のインタビューで語った。
北マケドニアと言えば、昨年3月のFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022欧州予選プレーオフ準決勝で、イタリアを予選敗退へと追い込んだ因縁の相手。インモービレは、EURO2020優勝の歓喜からどん底へと突き落とされた瞬間を忘れられずにいる。
「北マケドニア戦は、僕のキャリアで最もつらく悔しい敗戦だった。最高の時期を過ごし、みんなで喜びや感動を分かち合った直後で、僕らは足元が崩れ落ちるような感覚だった。あの夜は、すぐに目標を達成しようと意気込み、焦り過ぎてしまったことが良くなかった」
スパレッティ指揮下で新たな冒険へと歩み出したイタリア。インモービレは、主将を務めることに喜びを感じている。
「合宿開始時にミーティングがあり、スパレッティから僕が主将になることを説明された。出場数によるものだけではなく、人間的なクオリティも考慮したはずであり、誇りに思う。20年前は、ただ代表でプレーすることだけを望んでいて、主将になるなんて夢でしかなかった」
「夢を実現したいま、チームメートたちの助けを借りながら、この大役をしっかり務めていきたい。監督が僕を選んでくれて幸せだ。大きな責任感を伴うことだが、しり込みすることはない。ピッチ内外で全力を尽くしていきたい」
(C)Getty images
近年、成長の北マケドニアを警戒
イタリア代表の新主将は、元ナポリ指揮官について語りつつ、北マケドニアとの再戦へ警戒を強めた。
「この数日間で僕のすべてのポテンシャルを表現できたので満足している。スパレッティは僕のことを知っているが、むしろ僕の方が彼の取り組み方をよく知らなかったように思う。何よりも印象に残ったのは、メンタル面の取り組みだ。選手たちと話をするとき、帰属意識を大事にしているのが伝わってくる」
「北マケドニアは近年、大きく成長し、セリエA王者ナポリの(エリフ)エルマスを始めとしてヨーロッパの重要なリーグでプレーしている選手が多い。相手のことは研究してきたので、困難に陥れられるようにしたい」
(C)Getty images
注目を浴びるサウジアラビアに
今夏、欧州サッカー界を席巻したサウジアラビア。元イタリア代表指揮官のマンチーニがサウジアラビア代表監督就任を選択したほか、インモービレの所属先のラツィオでは、セルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチがアル・ヒラルへ移籍した。日本代表MF鎌田大地は、その後釜としてマウリツィオ・サッリのチームに加入している。
インモービレは、そんなサウジアラビア行きについて問われると、「僕は代表でこうした感動を味わい続けたかった。まだ自分が大きく貢献できることを証明したい。目の前にEUROが迫っているので、すぐに実行しなければならない」と述べた。
昨シーズ放送・配信予定
- 北マケドニア vs イタリア : グループC 第5節
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年9月10日(日)日本時間3:45
- 会場:トシェ・プロエスキ・アレナ
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