ユヴェントスで通算8年目のシーズンを迎えたアッレグリ。ピッチ外のトラブルにも悩まされた昨シーズンから心機一転、今シーズンはチームの若返りを図り、改革に着手する。そんな中、ユーヴェ指揮官は『ダゾーン・イタリア』の特番「Lo spogliatoio di Max」に出演してくれた。
アッレグリはまず、イタリア代表監督に就任した元ナポリの指揮官ルチアーノ・スパレッティについて見解を示した。
「ルチアーノは、現在、イタリアにいる最強監督の1人だと言える。これまでのキャリアやプレースタイル、結果を通じてそれを証明してきた。現時点において、ポスト・(ロベルト)マンチーニは、スパレッティが妥当と言える」
「スクデットを獲得して自身のキャリアに花を添えたところだしね。ルチアーノも私と同じトスカーナ出身だって? 彼はとても人当たりが良いし、素晴らしい人物だよ。彼のことは、ずっと尊敬してきた」
続いてアッレグリは、昨シーズンにスパレッティ指揮下で33年ぶり3度目となる悲願のスクデットを獲得した王者ナポリについて語った。
「クラブは素晴らしかった。すべては(ラファエル)ベニテス指揮下から始まり、昨シーズンのスパレッティ指揮下での優勝に至るまで、計画がしっかりしていた。プレーに関しても素晴らしかった」
「また、センターフォワードについて言えば、(ヴィクター)オシムヘンは世界最強FWの1人だと思う。現在の彼は、試合のバランスを動かすことができる選手だ。これは(対戦相手にしてみれば)どうにもできない。それが現実だ」
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移籍か引退か…ボヌッチに求めた決断
ユーヴェ指揮官は、去就を巡ってクラブとひと悶着の末にウニオン・ベルリンへ移籍したレオナルド・ボヌッチについて、自身の考えを明かした。
「こうなってしまったのは残念だが、レオには、すでに2月に考えを明確に伝えたつもりだ。私だけでなく、クラブも彼と何度も話し合いをしてきた。2023-24シーズンは、彼自身が別のチームでプレーを続けるか、現役引退かのどちらかの決断を下さなければならないということをね」
「レオは36歳を迎え、ユーヴェで500試合に出場してクラブの歴史を築いた。ユーヴェのためなら足を引きずってでもピッチでプレーを続けた選手だ。彼はユーヴェに多くを与え、ユーヴェも彼に多くを与えてきた。しかし彼はまだ若い。これから先のことを考えるべきだ」
「プライドがあるのは理解できる。彼は誇り高い選手だ。私は平凡な選手だったうえ、監督になりたいという意思があったため、引退するのは簡単だった。だが、彼のようなカンピオーネ(王者)がキャリアの最後を迎える時、恐れが生じるのは当然のことだ。レオは最高の選手だった。彼には感謝しかない。今後もユーヴェの歴史の一部として残るだろう」
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さらにアッレグリは、ユーヴェの中盤を支えるフランス代表MFアドリアン・ラビオに賛辞を贈った。
「ラビオは本当にものすごい選手だ。他の選手とは異なるエンジンを持っている。彼はユーヴェで成長を遂げ、選手として円熟期を迎えた。今シーズンはさらなる進化をみせてくれるだろう。彼は走っているだけでも最高の選手だ。彼には非常に満足しているよ」
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