16日、各地でJ1、J2、J3の試合が開催された。
4試合が行われたJ1では、鹿島アントラーズとセレッソ大阪の上位対決に注目が集まった。
試合は鹿島が幸先良いスタートを切った。13分、C大阪が自陣でボールを繋いでいたところを高い位置からプレッシャーをかけると、FW鈴木優磨がボールを奪い、そのまま冷静にゴールへ流し込み、鹿島がエースのゴールで先制する。
だが、23分に鹿島のMFディエゴ・ピトゥカとC大阪のMF喜田陽が球際で接触し、ファウルの判定で試合が止まる。ここで主審がオンフィールドレビューを行い、ピトゥカが一発退場。鹿島はリードしながらも前半のうちに数的不利という苦しい展開を強いられる。
それでも鹿島は[4-4-1]のブロックを敷きながら自陣に下がって、粘り強く無失点の時間を続けていく。そういった相手の硬い守備をC大阪も最後まで崩すことができず、このまま鹿島が逃げ切って上位対決を制している。
前日に2位の横浜F・マリノスが引き分けに終わった中で、首位に立つヴィッセル神戸にとってはその差を広げるチャンスが訪れたが、7分、DF志知孝明の移籍後初ゴールでサンフレッチェ広島にリードを許すと、31分には、FW加藤陸次樹のゴールで前半のうちに2点のリードを許す苦しい展開を強いられる。
シュート1本に抑えられた前半から後半は、FW大迫勇也や途中出場のMF佐々木大樹などがシュートを放つが、最後までこのリードを覆せずにタイムアップ。神戸は5試合ぶりの黒星に終わり、対する広島は、首位相手に勝ち点3を掴み、上位との勝ち点差を縮めることに成功している。
その他、北海道コンサドーレ札幌の敵地に乗り込んだ最下位の湘南ベルマーレが、約1ヶ月ぶりの白星を飾り、アビスパ福岡がFWウェリントンの決勝点で名古屋グランパスを下し、連勝を飾っている。
7試合が行われたJ2では、昇格圏のジュビロ磐田がホームで残留争いしているレノファ山口FCを迎えたが、最後までゴールをこじ開けられずにスコアレスドローで決着し、明日ゲームを控える首位のFC町田ゼルビアや3位の清水エスパルスにプレッシャーをかけることはできなかった。
一方でプレーオフ圏争いは、V・ファーレン長崎と大分トリニータがドローに終わり、ファジアーノ岡山もモンディオ山形に敗れ、連勝が「4」でストップ。そういった中で唯一、ジェフユナイテッド千葉が後半アディショナルタイムにMF見木友哉の劇的なゴールで勝ち点3を手にし、プレーオフ圏の6位に浮上している。
6試合が行われたJ3でも昇格圏争いがさらに混戦となっている。勝てば暫定で2位浮上のチャンスだった鹿児島ユナイテッドFCは、カマタマーレ讃岐とドローに終わり、奈良クラブも先制したものの、ヴァンラーレ八戸に追いつかれ、勝ち点1に止まり、昇格圏浮上とはならなかった。その一方で3連敗を喫していたアスルクラロ沼津がギラヴァンツ北九州を1-0で下し、明日ゲームを控える2位のFC大阪と勝ち点で並び、FC今治もホームで2-0でAC長野パルセイロに完勝。こちらも昇格圏まで勝ち点「1」差の5位に浮上している。
■9月16日開催 結果
・J1第27節：
鹿島 1-0 C大阪
札幌 0-1 湘南
広島 2-0 神戸
福岡 1-0 名古屋
・J2第35節：
秋田 0-0 長崎
仙台 0-1 水戸
山形 2-0 岡山
大宮 0-3 熊本
栃木 0-1 千葉
磐田 0-0 山口
大分 3-3 徳島
・J3第27節：
相模原 1-1 岐阜
八戸 1-1 奈良
鳥取 2-2 福島
今治 2-0 長野
鹿児島 1-1 讃岐
北九州 0-1 沼津
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