いわきFC 対 ツエーゲン金沢 の見どころ
いわきグリーンフィールドで残留争い直接対決が行われる。ホームのいわきFCが勝点37で19位なのに対し、アウェイのツエーゲン金沢は勝点32で21位。わずか5ポイント差の両チームが、ビッグマッチに挑む。
残留圏のいわきは8月の4試合を1勝3分と無敗でしぶとく勝点を重ねた一方で、9月に入り状況が激変。3連敗で再び下位との勝点差が縮まってしまった。
その3試合ともに共通しているのは先制点を許してしまっていることであり、追いかける展開を強いられている。決して得点力が高いチームではないだけにビハインドの展開は避けたい。粘り強くゲームを進めながら、自分たちが先にスコアを動かす流れに持ち込みたいところである。
そんな一戦で期待を寄せたいのは岩渕弘人だ。昨年10月に右膝に大けがを負った男は、今季の後半戦から戦列に復帰すると、J2デビュー戦となった第22節・大宮戦から4試合連続ゴールを記録。第27節・大分戦のゴールを合わせ、現在6ゴールはチーム得点王の数字である。
それ以降はゴールから遠ざかり、現在、8試合無得点中であるが、その分、この大一番でエースに久しぶりの一発が飛び出せば、チームが活気づくこと間違いなし。堅い守備から素早く攻撃に転じ、最前線の背番号19にボールを集めたい。
降格圏の金沢は深刻な状況に陥っている。現在、5試合勝ちなしで4連敗中。その4試合すべてが完封負けで直近3試合は0-3での敗戦が続いている。
共通するのは前半での先制点献上で、さらに言えば、0-3の3試合はすべて前半で2失点以上喫し、勝負をつけられてしまっている。この悪癖を解決することが勝点獲得につながるはずである。ベテランGK白井裕人や山本義道と庄司朋乃也のCBコンビを中心に守備を見つめ直し、まずは前半無失点を目指したい。
ただ、それだけで終わらず、同時に取り組みたいのがここ4試合ゴールのない攻撃面の改善。先に失点してしまい劣勢のゲームが続いているが、裏を返せば、先制点を奪えればここ数試合の流れを断ち切ることは可能なはず。チームトップの9ゴールを決めている杉浦恭平は前回対戦でハットトリックしているだけに、アウェイに乗り込む今節も爆発に期待だ。
他会場のカード
9月23日(土)
14:00 ブラウブリッツ秋田 vs モンテディオ山形(J2)
8試合勝利なしとなった秋田だが、前節は生命線の守備が持ち堪えて7試合ぶりの無失点を達成した。5月以来のホームゲーム勝利がかかる一戦。2021年から未勝利が続く山形との“奥羽本戦"は、その恰好の舞台となる。
対する山形は好調のファジアーノ岡山を下し、プレーオフ圏争いに踏みとどまった。MFチアゴ・アウベスに3か月ぶりのゴールが生まれたことも明るい材料。次節からはホーム連戦を迎えるだけに、連勝で波に乗りたい。
14:00 水戸ホーリーホック vs 大分トリニータ(J2)
12位の水戸は4シーズンぶりの3連勝を達成。6位との勝点差は『9』開いているものの、今節から続く直接対決を制すればプレーオフ圏進出が見えてくる。ビッグセーブを続けるGK山口瑠伊を中心に、堅い守りからリズムをつかみたい。
6ポイント差で先行する11位・大分は前節2点差を追いつき、勝点1を獲得した。前回対戦の雪辱を果たしたい中、鍵となるのは直近4試合で11失点を喫している守備。GKに西川幸之介、テイシェイラのどちらを起用するかも焦点になる。
17:00 V・ファーレン長崎 vs FC町田ゼルビア(J2)
長崎は前節スコアレスドロー。またも連勝を逃し、熾烈な6位争いから一歩抜け出すことは叶わなかった。町田との前回対戦は1-4の大敗。夏の補強で大きく様変わりしたチームはリベンジを果たし、5位をキープすることができるか。
対する首位・町田は3試合連続の無得点。GK福井光輝らの奮闘で勝点を拾っている一方、猛追する清水エスパルスの足音は徐々に大きくなってきた。キーマンはFW藤尾翔太。ゴールはもちろん、前線での献身による好機創出にも注目だ。
18:00 ジェフユナイテッド千葉 vs ベガルタ仙台(J2)
絶体絶命の状況から勝点3をもぎ取った千葉は、5連勝でついに6位浮上。悲願のJ1復帰へ士気上がる中、6連勝中のホームゲームに臨む。今節からはDF鈴木大輔が2試合の出場停止。DF新井一耀、DF佐々木翔悟の二人にかかる期待は大きい。
対照的に仙台は3試合連続の無得点と、苦しい戦いが続く。ただ、5月の前回対戦では3連勝中だった千葉を下しており、今回も相手の勢いを止めたいところ。2016年にプレーした古巣との対戦を迎えるMF長澤和輝にも注目が集まりそうだ。
19:00 レノファ山口FC vs ザスパクサツ群馬(J2)
20位・山口の前節は、上位のジュビロ磐田とスコアレスドロー。失点が続いていた試合序盤を乗り切り、9試合ぶりの無失点を記録したことは好材料となった。残留を争う下位との直接対決が控える10月へ向け、"維新劇場"再現となるか。
8位・群馬は1点を守り抜き、前々節の敗戦から立て直した。27日にはツエーゲン金沢との再開試合が控えており、今節から3連戦となる。目標に設定していた勝点『50』は突破。新たな景色を観にいくためのラスト9試合が幕を開ける。
9月24日(日)
13:00 ファジアーノ岡山 vs ジュビロ磐田(J2)
前節大幅なメンバー変更を強いられた9位・岡山は連勝が『4』でストップ。とはいえ、依然として6位争いは大混戦だ。磐田、ジェフユナイテッド千葉と続く上位とのホーム2連戦。サポーターの後押しを背に勝点3を積み上げたい。
対する磐田は前節の引き分けで3位に後退。期待がかかるのは、岡山との開幕節で2得点の衝撃デビューを飾ったFW後藤啓介だ。前節チームが第13節以来の無得点に終わった中、自らのゴールで再び上昇気流に乗せることができるか。
13:00 清水エスパルス vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
連続不敗を『13』に伸ばす2連勝を飾った清水は、ついに自動昇格圏の2位に浮上した。盤石の試合運びに加え、久々の先発出場となったMF竹内涼の活躍など内容面も充実の一途。前回対戦で敗れた甲府にリベンジを果たせるか注目だ。
対する甲府にとっても、プレーオフ圏争いを勝ち抜く上で落とせない“富士山ダービー”だ。20日のACL初戦ではリーグ戦から大きくメンバーを変えながらも、アウェイで貴重な勝点1をゲット。今節は日本に残った選手たちの奮起に期待がかかる。
16:00 東京ヴェルディ vs 藤枝MYFC(J2)
前節引き分けた4位の東京Vは、2位との勝点差が『3』に拡大。リーグ最少失点の守備は計算できる一方で、先制点の有無が勝敗に直結しているだけに、先にスコアを動かせるか。FW染野唯月には2試合連続ゴールの期待がかかる。
対する藤枝は首位・FC町田ゼルビアと0-0のドロー。2試合連続のクリーンシートを達成し、戦い方の幅は確実に広がった。注目は東京Vユース出身のMF横山暁之。0-5で敗れた前回対戦の悔しさを晴らすべく、味の素スタジアムでの一戦に臨む。
16:00 徳島ヴォルティス vs 大宮アルディージャ(J2)
前節は2点差を追いつかれた徳島だが、7試合負けなしと着実に勝点を奪取。今後は来季に向けた内容面の積み上げも求められる中、3連戦の初戦に臨む。大宮には2019年から6連勝中。前回対戦で2ゴールを決めたFW森海渡の活躍に注目だ。
対する22位・大宮はロアッソ熊本との下位直接対決に0-3で敗れ、20位との勝点差が『9』に拡大。逆転残留への道のりは一段と厳しくなった。残り7試合は勝ち続けるしかない状況。"天敵"ともいえる徳島に意地を見せることができるか。
19:00 ロアッソ熊本 vs 栃木SC(J2)
18位の熊本は大宮アルディージャとの大一番に完勝し、残留へ大きな勝点3を獲得した。10月8日に天皇杯準決勝を控えていることで今節からは3連戦。ホームでのリーグ戦連続未勝利に今度こそ終止符を打ち、弾みをつけたいところだ。
対する栃木は前節6試合ぶりの黒星を喫したものの、安定した守備は健在。GK藤田和輝がU-22日本代表で不在となる中、GK川田修平にかかる期待は大きくなる。攻撃面では高さに分があるだけに、クロスから好機をつくりたい。
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