今節は上位対決を制したチームが下位を突き放す週末となった。
大きな注目を集めたのは上位対決となった二試合。先に試合が行われたのは神戸とC大阪の神阪ダービーだ。
試合は序盤から拮抗した展開で推移。互いに集中力の高い守備を続けたことでなかなかチャンスを作り出せない時間が続いたが、少しずつ首位の神戸が好機を創出していく。大迫勇也が惜しいミドルシュートを狙うなど、ペースを少しずつ掴んでいくと、均衡を破ったのは59分。後方から初瀬亮が一発で相手の背後にロングボールを供給すると、このパスに佐々木大樹が反応。相手との競り合いを制して前に出ると、豪快にシュートを沈めて首位チームが貴重な先制点を奪った。
これでゴールを奪いに前に出るしかなくなったC大阪は、分厚い攻撃を敢行。巧みにサイドを攻略してはクロスからチャンスを狙った。しかし、最後まで神戸の堅守を打ち破ることができず。あと一歩届かなかったC大阪は優勝争いから後退。逆に神戸は前節の敗戦を払拭する勝利を手にした。
もう一方の上位対決では、2位の横浜F・マリノスと3位・鹿島アントラーズの一戦に注目が集まった。
試合は鹿島が立ち上がりにペースを掌握。鋭い攻撃から横浜FM陣内に攻め込んでいく。すると15分、右サイドのCKから鈴木優磨が巧みなヘディングシュートを放つと、ふわりとゴールに向かったボールがそのままホールに吸い込まれ、鹿島が大きな先制点を奪った。
ただ、首位を追うためにも負けられない横浜FMもすぐさま反撃を開始。34分にはショートコーナーからヤン・マテウスのクロスにアンデルソン・ロペスが合わせ、前半のうちに試合を振り出しに戻した。
これで勢いに乗った横浜FMは後半の立ち上がりも攻勢を強めると、50分にゴール前での混戦からヤン・マテウスが左足で放ったシュートのこぼれ球をアンデルソン・ロペスが押し込み、ついに逆転に成功した。
タイトル奪還に向けて負けられない鹿島は、そこから何度か決定機を創出。だが、試合終了間際の土居聖真のクロスを鈴木が左足を伸ばして合わせた場面はポストに嫌われて万事休す。横浜FMが4試合ぶりの勝利を飾り、首位を走るヴィッセル神戸との勝ち点差をキープ。鹿島は上位との差が広がる痛恨の敗戦となった。
また、鹿島が敗れたことで3位に上がってきたのが浦和レッズだ。ガンバ大阪の敵地に乗り込んだ浦和は宇佐美貴史に直接FKを沈められ、G大阪に先制を許したものの、ホセ・カンテのゴールで前半のうちに追いつくことに成功する。
後半序盤にはホセ・カンテが一発退場となって数的不利に立たされたが、68分に伊藤敦樹のクロスを途中出場の髙橋利樹が頭で合わせて逆転。85分には相手のビルドアップを奪ったところからブライアン・リンセンがダメ押し点を奪い、一人少ない状況で逆転勝利を飾った浦和が3位に浮上している。
そのほか、国立競技場で行われた湘南ベルマーレと川崎フロンターレの一戦は、前半のうちに2点のリードを奪った川崎Fが神奈川ダービーに勝利。上位との差を詰めたかった名古屋グランパスは北海道コンサドーレ札幌と1-1のドローで勝ち点3を獲得することができず、サンフレッチェ広島も京都サンガF.C.に悔しい敗戦を喫している。
■J1リーグ第28結果
新潟 3-1 横浜FC
FC東京 3-2 鳥栖
名古屋 1-1 札幌
柏 1-3 福岡
京都 1-0 広島
神戸 1-0 C大阪
鹿島 1-2 横浜FM
湘南 0-2 川崎F
G大阪 1-3 浦和
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