守護神イヴァン・プロヴェデルの劇的ドロー弾で引き分けに持ち込んだUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)初戦から中3日、ラツィオは日本時間24日にスタディオ・オリンピコでモンツァ戦に臨んだが、1-1の引き分けに終わり、15位へと後退した。
イタリア紙『Corriere dello Sport』は24日、セリエA5試合を終えて1勝3敗1分で4ポイントと、勝ち点3ポイント制導入以降、2001-02シーズンに並ぶ最悪の成績不振に見舞われるサッリのチームを分析。「サッリらしさがほとんどない。(チーロ)インモービレだけでは足りない」などと見解を示した。
ここまで公式戦全試合に先発してきた鎌田大地ら4人のメンバーをアトレティコ戦から入れ替えたラツィオ。しかし「マウ(リツィオ)にとって必要悪のターンオーバーは、メリットもあれば、ワナも潜んでいた」と指摘した。
鎌田に代わってスタメンに名を連ねたマッテオ・ゲンドゥージと、グスタフ・イサクセンは、モンツァ戦で移籍後初先発を果たしたが、イタリア紙は「準備が整っていない」と主張。寸評においては、フランス人MFのパフォーマンスを、「初先発の一戦は、これ以上ないほどに低調だった」と綴り、合格ラインに満たない「5」の評価を下している。
そんなラツィオに対し、モンツァの若手指揮官ラッファエレ・パッラディーノの「武器である低い位置からの組み立てやパス回し、プレスがすべて、すぐに機能した」と分析。「サッリのゲームを空中分解させた」との見解を示した。
また「(マッテオ)ペッシーナや(ロベルト)ガリアルディーニに対するルイス・アルベルトとゲンドゥージの仕事が結果をもたらすかに見えたのは最初だけだった」とも綴ったほか、主将でエースのインモービレが12分にPKを沈めて先制点を挙げたものの、「まるでなかったかのように、ラツィオは痛ましいほどに弱々しかった」と印象を述べた。
モンツァに支配されたラツィオ
『Gazzetta dello Sport』もまた、「モンツァが支配し、常に主導権を握っていた」とスタディオ・オリンピコの一戦を分析。「戦術の傑作の作り手であるパッラディーノのチームが苦戦することは決してなかった。勝利が極めてふさわしかった」などとモンツァを称えた。
一方、ターンオーバーを行ったラツィオについては、「リズムは遅く、個の打開力頼りで、まるで組織力がまったくないかのように流動性がなかった」と厳しい見解を示した。
「相手がボールを保持している時もチームワークが見えず、前半はモンツァがプレーする中、ラツィオは無駄に走らされていた」と指摘した。「パッラディーノは、サッリを困難に陥れる方法を完璧に発見した」が、「ラツィオは相手の動きをまったく読めず、試合の流れをつかめなかった」と振り返った。
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