今節は優勝争いと残留争いに動きのある週末となった。
優勝争いの大一番となったのは、首位の神戸と2位の横浜FMの首位攻防戦だ。試合は首位奪回を目指すホームの横浜FMがいい入りを見せていく。7分には分厚い攻撃から松原健が際どいシュート。これはゴールに決まらなかったが、ゴールに迫る場面を作っていった。
だが、19分に痛恨のミスが起きる。ペナルティーエリア内で相手のクロスボールを蹴り出そうとしたエドゥアルドの足裏が、シュートを狙った武藤嘉紀の足にアフター気味に接触。VAR判定の末にPKを取られてしまった。このPKを大迫勇也が沈め、神戸が先制に成功した。
このゴールで気持ち的にも余裕が生まれた神戸は、冷静沈着に全員攻撃、全員守備を敢行。43分には右サイドのCKから武藤が打点の高いヘディングを決め、大きな追加点を奪い前半を折り返した。後半になると神戸は横浜FMに押し込まれる時間が増えるが、最後まで集中した守備を披露。無失点を貫いた神戸は首位攻防戦を制し、2位の横浜FMとの勝ち点差を「4」へと広げている。
そのほかの上位陣では浦和レッズが横浜FCと引き分けて勝ち点3を手にすることができず。鹿島アントラーズはアビスパ福岡とドロー、名古屋グランパスはサンフレッチェ広島に逆転負けで勝ち点3を手にすることができなかった。一方、勝利した広島は5位に浮上している。
残留争いでは前述のとおり横浜FCが勝ち点1を積み上げた中、大きな勝利を手にしたのが湘南だ。
最下位に沈む湘南は、上位争いに食いついていきたいC大阪と対戦。試合は序盤から大橋祐紀のシュートがゴールを襲うなど、湘南がアグレッシブな攻めを見せていく。得点こそ無かったものの白熱した展開で前半を折り返すと、後半はC大阪がいくつかチャンスを作る。ただ、先に均衡を破ったのは湘南だった。79分、杉岡大暉のCKに途中出場の鈴木章斗が強烈なヘディングシュートを沈め、大きな先制点を奪うことに成功した。
これで勢いに乗った湘南は、87分にも追加点。CKのセカンドボールを拾ったところから2次攻撃を仕掛け、最後は大岩一貴の浮き球のパスに反応した大橋祐紀が豪快なシュートを決めてリードを広げた。試合はこのまま終了。2-0で勝利した湘南は、貴重な勝ち点3を獲得して最下位から脱出している。
■J1リーグ第29結果
川崎F 2-3 新潟
横浜FM 0-2 神戸
浦和 1-1 横浜FC
札幌 1-2 柏
福岡 0-0 鹿島
C大阪 0-2 湘南
広島 3-1 名古屋
鳥栖 3-2 京都
FC東京 3-0 G大阪
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