かつて黄金期のミランを率いてスクデット獲得やUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)制覇した経験を持つカルロ・アンチェロッティが、母国イタリアの国営放送『Rai』のラジオ番組「Radio Anch’io Sport」に出演。ニコロ・ザニオーロやサンドロ・トナーリら有名選手を巻き込んだ賭博スキャンダルについて見解を示した。
「ギャンブル依存症は病気だ。選手たちがこの世界に入り込んでしまったのは、重大な軽はずみな行動であり、治療する必要があるだろう。これから司法手続きが行われるだろうが、スポーツのルールを破ったこの若者たちの軽はずみな行動が、カルチョ界全体を巻き込んでしまうとしたら過剰反応に思える」
続いてアンチェロッティは、今シーズンのセリエA8試合を終えて21ポイントを獲得し、単独首位を走る古巣ミランに言及したほか、スクデット争いを予想した。
「ミランは、経験があるだけでなく、興味深い若手選手を獲得し、素晴らしい補強をした。UCLの2試合で引き分けたとはいえ、よいパフォーマンスを見せている。スクデット争いには、(2位インテルのほか)カップ戦のないユヴェントス、それからナポリも加わってくるだろう」
アンチェロッティはまた、自身が2018年5月から翌年12月まで率いた王者ナポリにも見解を示した。今シーズンは、ルディ・ガルシアが監督に就任したが、直近の5試合で2勝2分1敗と伸び悩み、5位と出遅れている。そんな中、元ナポリ指揮官はフランス人指揮官を擁護した。
「ガルシアは、“勝てなければ解任される”というすべての監督にとっての危機的状況の中で過ごしている。ナポリはアイディアを持つ監督を招へいしたのだから、チームにそのアイディアを浸透させ、ピッチで披露できるようになるには時間がかかる」
「ガルシアは真面目でプロフェッショナルな人物であり、彼が必要としているのは時間だけだ。ナポリは、キム(ミンジェ)を放出してナタンを獲得したくらいで、昨シーズンの戦力を維持していることもあり、きっと競争力を取り戻せるはずだ」
最後にレアル指揮官は、自身の去就にも言及した。今シーズン終了後、ブラジル代表監督に就任するとの憶測が流れているが、「うわさ話ばかりだ。現在、私はレアル・マドリードで気持ちよく過ごしている。素晴らしいシーズンスタートを切ったので、最善の形でフィニッシュできるよう願っている」と語った。
放送・配信予定
- ミラン vs ユヴェントス
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年10月23日(月)日本時間3:45
- 解説:細江克弥 実況:北川義隆
- 会場:サンシーロ
- ヴェローナ vs ナポリ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年10月21日(土)日本時間22:00
- 会場:マルカントニオ・ベンテゴディ
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