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【インタビュー】元インテルGKフレイ氏が語る…守護神に求められる役割の変化や世界最強GKベスト5、セリエAで注目のGK | セリエA

Francesco Fontana
【インタビュー】元インテルGKフレイ氏が語る…守護神に求められる役割の変化や世界最強GKベスト5、セリエAで注目のGK | セリエA(C)Getty images
【欧州・海外サッカーニュース】現役時代にフィオレンティーナやパルマなどで活躍した元フランス代表GKのセバスティアン・フレイ氏が、『DAZN(ダゾーン)・イタリア』のインタビューに応じ、GKを話題に語ってくれた。

時の流れに応じ、各ポジションで求められる役割は変わっていく。改良され、進化し、より完成していくものだ。もはや現代サッカーにおいて、GKはあらゆることを求められるようになった。勇気をもって飛び出したり、非常に高いポジショニングを維持したり、足元を上手く使ってプレーしたり、最終ラインの後ろでレジスタのような役割を求められることもある。

そしてもちろん、相手のシュートをストップし、ゴールを守る必要もある。しかしこれらの任務はチームにどれほどの効果をもたらすのだろうか。ある種の要求が逆効果になり得るリスクはないのだろうか。

その質問に、かつてセリエAを代表する最強GKの1人だったセバスティアン・フレイ氏が答えてくれた。フレイ氏は、1998年にカンヌからインテルに加入。ヴェローナやパルマ、そしてキャリアのピークを過ごしたフィオレンティーナを経て、2013年にジェノアを退団するまでの間に、セリエAで446試合に出場した経験を持つ。

「GKの役割はかなり変わった。明確な進化があったように思う。GKは、ビルドアップにより大きく関わるようになり、チーム全体の攻撃に参加するようになった。現在、GKには常にプラスアルファの何かが求められている」

今後も、最終ラインからのビルドアップの傾向は続いていくのだろうか。それともミスを引き起こすリスクを伴う無理な要求なのだろうか。元フランス代表GKは自身の考えを明かした。

「現在、GKはもはや単純に”一番後ろのDF”としてみられなくなった。逆に”1人目のFW”として見られるようになっている。それから質問に答えると、こうした解決策は極端なものにならない限り、面白いものだと思う」

「つまりフィールドプレーヤーが正しい動きをし、GKが素早く正確なパスを出せれば、すべてが効率的になるはずだ。しかしすべてが遅ければ、すべてがより複雑になり、失点につながる重大なミスを犯すリスクがある」 André OnanaGetty Images

ゴールを守る能力は普通レベルだが足元の技術があるGKと、足元の技術は平凡だがものすごい守備力を持つGKでは、どちらが必要とされるのだろうか。

「残念ながら世論は前者をより高く評価しているように思う。確かにそれで正しい面もあるだろうが、GKはまず、ゴールを守るべきであることを忘れてはならない。それでこそ決定的になれるんだ。それから足元も上手ければ、もちろん重要な付加価値になる。繰り返すが、GKは相手に得点を与えてはならない。その他のことは二の次だ」

フレイ氏は、かつてセリエAが名GKを数多く輩出した時代を振り返りつつ、当時のように、次世代のGKもゴール前における専門技術を高めることが重要であることを改めて強調した。

「私は常に、かつてのセリエAのGKが絶対的に最強だと思っていた。技術面やあらゆる細部に非常によく取り組んでいた。ゴール前で勝者となるために重要な姿勢と言えるだろう。ただ、私の世代も、足元の技術に精力を傾けていた」

「いずれにしても、次世代の選手たちは、GKとして専門的な仕事を優先するべきであることを忘れないで欲しい。そのうえで、足元の技術を加えていけばいい。その逆であってはならない」

フレイ氏の古巣インテルは今夏、アンドレ・オナナを移籍金5750万ユーロ(約91億円)でマンチェスター・ユナイテッドへ売却した。その後、後釜としてヤン・ゾマーを獲得したが、その選択は正しかったのだろうか。

「インテルは企業として、傑作と言える取引をした。フリーで獲得し、そのわずか1年後にかなりの金額で売却したのだからね。オナナはスポーツ面に関して、プレミアリーグでは困難に直面しているとはいえ、ミラノではよいパフォーマンスを見せた。一方、ゾマーについては、経験とクオリティのあるGKだ。最も理にかなった選択だったと考える」

ミランに所属するフランス代表GKマイク・メニャンは、GKとしてすでに完成していると言えるだろうか。それともまだ、何か足りないものがあるのだろうか。フレイ氏はミランGKに見解を示しつつ、現在の世界最強GKベスト5に選出した。

「メニャンはすべてを兼ね備えていて、現代的なGKの典型例と言えるだろう。カリスマ性があり、足元の技術があり、ゴール前では威厳を示し、決定的な役割を果たすことが多い」

「世界最強GKは(ティボー)クルトワだ。それから(マルク=アンドレ)テア・シュテーゲン、(ヤン)オブラク、メニャン、(ジャンルイジ)ドンナルンマという順番だと思う」

Mike Maignan , MilanGetty

ドンナルンマを巡っては、2021年夏のフリーでのパリ・サンジェルマン(PSG)移籍が物議を醸した。下部組織から過ごしたミランに残り、プレーを続けるべきだったのだろうか。

「みんなはジージョがこれまでに偉大なキャリアを歩んできたことを忘れている。確かにパリ行きの決断は賭けだったのかもしれない。だが最終的に、イタリア国外のリーグで実力を示すチャンスを得て、偉大な挑戦となった」

「ジージョとは、よく連絡を取り合っている。以前、彼には、PSGにおいて、自身の極めて大きなポテンシャルを100%発揮するために必要とされる冷静な姿勢で取り組みができていないと伝えたことがある。いつの日か、またセリエAで彼を見てみたい」

最後にフレイ氏は、現在のセリエAにおいて、ビッグネームではないものの、注目しているGKを明かしてくれた。

「アタランタの(マルコ)カルネセッキやモンツァの(ミケーレ)ディ・グレゴーリオ、レッチェの(ヴラディミーロ)ファルコーネは、興味深いパフォーマンスを見せているね。それから(イヴァン)プロヴェデルと(アレックス)メレトは、代表招集にふさわしい活躍ぶりだ」

「それから(グリエルモ)ヴィカーリオのことも言及しないわけにはいかない。プレミアリーグのような難しいリーグにおいて、すぐさま実力を示している。彼のキャリアは私に似ている部分もある。将来、非常に良いパフォーマンスを見せてくれるだろう」

文・フランチェスコ・フォンターナ/『ダゾーン・イタリア』のフィールドプロデューサー、イタリア人ジャーナリスト

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