20日、各地でJ1、J2が行われ、来週AFCチャンピオンズリーグを控えるチームがひと足先にリーグ戦を消化した。
2試合が行われたJ1。等々力競技場では、川崎フロンターレとアビスパ福岡の一戦が行われた。
前半は福岡がうまく相手の良さを消して、1トップのFW山岸祐也のところにボールを集めてペースを握っていくが、先にネットを揺らしたのは川崎F。20分、この日は左サイドバックで先発したMF瀬川祐輔がGKが弾いたこぼれ球をうまく枠に流し込み、川崎Fがリードした。
だが、リードしたのも束の間、4分後に福岡がすぐに同点とする。24分、MF紺野和也がFKを直接狙ったシュートはGKに弾かれたが、こぼれ球をDFドウグラス・グローリが押し込み、前半を1-1で折り返した。
後半はお互いにスコアが動かない時間が続いたが、66分、右サイドからのクロスを山岸が相手DFの前で頭で合わせ、このシュートが一度はGKチョン・ソンリョンの好セーブに阻まれたが、こぼれ球を自ら押し込んで逆転に成功する。
ただ、失点後すぐに鬼木達監督が動く。FWバフェティンビ・ゴミス、FW宮代大聖、そして古巣戦となるFW遠野大弥の3選手を同時に投入し、７８分にはFW小林悠とMFジョアン・シミッチを入れ、交代カードを使い切る。
すると、まずは84分、最終ラインのフィードに抜け出した小林が見事なタッチから枠に流し込んで追いつくと、90+2分には小林、ゴミスと絡んで、最後は遠野のゴールネットを突き刺す強烈な一撃で逆転に成功。90+6分には、ゴミスのラストパスを合わせた宮代のダメ押し弾まで生まれ、劇的な逆転勝利を収めている。
一方で『埼玉スタジアム２００２』では、逆転での優勝を目指す浦和レッズと残留争いでリードしている柏レイソルの一戦が行われた。
浦和が試合開始早々にMF関根貴大が負傷交代し、いきなりアクシデントに見舞われた中でのスタートとなった中で、お互いにチャンスを作るが、ゴールは生まれないまま、前半を終える。
だが、後半開始すぐに試合が動く。53分、右サイドでボールを繋いで、2列目から飛び出した後半からピッチに入ったMF安居海渡のシュートのこぼれ球をMF小泉佳穂が押し込んで浦和がリードする。
浦和リードから4分後には、狭いスペースで最終ラインからボールを引き出したMF大久保智明が前を向くと、そこから小泉を経由して、オーバーラップしてきた左サイドバックのDF荻原拓也へ展開。スピードに乗った勢いのまま、利き足の左足を振り抜いて、サイドネットへと突き刺し、一気に2点差にリードを広げた。
その後は浦和が危なげないゲーム運びで柏の攻撃を抑え、無失点でクローズ。浦和が2位の横浜FMとの勝ち点差を暫定で「1」に縮めている。
J2では、唯一のカードとして勝ち点「1」差で迎えたPO圏外の7位ヴァンフォーレ甲府とPO圏内の6位V・ファーレン長崎の直接対決が行われた。
まずは36分、MF中村慶太の2試合連続ゴールで長崎が先制したが、57分にはFW三平和司のゴールで甲府が試合を振り出しに戻す。だが、その後はお互いに一歩も譲らずに、このままタイムアップ。勝ち点「1」を分け合う痛み分けに終わっている。
■10月20日開催 結果
・J1第30節：
川崎F 4-2 福岡
浦和 2-0 柏
・J2第39節：
甲府 1-1 長崎
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