今節ホームとなる鹿島は前節、首位を走るヴィッセル神戸との直接対決に敗れ、J1優勝の可能性が消滅してしまった。一方で浦和は前節、柏レイソルに勝利し、神戸との勝ち点「8」差をキープし、瀬戸際のところで優勝争いに踏み止まっている。前節、明暗が分かれた両者が今節は直接対決に臨むことになる。
この上位対決のテーマとして林氏が挙げたのは『回帰と変化』だ。
鹿島に求められるのは原点回帰だ。前節は、チームトップの13ゴールを記録するFW鈴木優磨を1トップに据え、トップ下に10番を背負うMF荒木遼太郎を抜擢したが、林氏は「鈴木優磨選手の良さはライン間に落ちてきてボールを引き出す動き。それがトップ下がいることで二人のスペースが被ってしまった」と問題点を指摘する。実際に神戸戦での鈴木のボールタッチ数は23回で、今季3番目に少なかったというデータも紹介した。
その上で今節に向けて林氏が提唱したのは2トップへの回帰だ。2トップにすることで「鈴木優磨選手も2トップのところからスペースに降りてこられる。この方がシステムの構造上としても鈴木優磨選手が活きる形になると思う」と持論を展開した。
対する浦和は、ビルドアップの変化がカギとなる。ビルドアップの初期配置は[4-2-3-1]だが、ダブルボランチのMF岩尾憲がアンカーに、相方のMF伊藤敦樹が右インサイドハーフにポジションを変化させて、状況に応じた最適な形でビルドアップする特徴がある。
さらに林氏は、右のDF酒井宏樹と左のDF荻原拓也といった両サイドバックを「高い位置に押し上げられるかがすごくポイントになる」と強調し、「(ビルドアップ時の)後ろの変化として4枚なのか、(岩尾選手が下がって)3枚でサイドバックを押し上げるのかはすごくポイントになる」とビルドアップの変化をポイントに挙げている。
また林氏が個人的に注目する浦和のキーマンに挙げられたのが前節1ゴール1アシストの活躍を見せたMF小泉佳穂だ。「彼はプラスワンを作るのが非常に上手い。この選手が4枚でも3枚でもフリーマンになって、ビルドアップの出口になれれば、チャンスが増えていくと思う」と期待を寄せた。
そんな注目の上位対決は28日、『県立カシマサッカースタジアム』で14時にキックオフを迎える。
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