前節では、サッスオーロに敵地で2-0と勝利を収め、公式戦3連勝を飾ったラツィオ。ようやく開幕直後から続いていた低迷期に終止符を打ったかに見えたが、ミッドウィークに行われたUEFAチャンピオンズリーグ(UCL)では、FW上田綺世を擁するアヤックスに1-3と敗れて再び暗雲が漂い始めた。
そんな中、イタリア紙『Il Messaggero』は27日、アヤックス戦で出番のなかったMF鎌田大地にチャンスが訪れる可能性を示唆。「サッリはフォーメーションを検討…カマダの再抜てき、(タティ)カステジャーノスは(チーロ)インモービレより有力」との見出しで現状を分析した。
「ラツィオのシーズンは正しい線路に戻ったかに見えていたが、フェイエノールト戦のKOで疑念がよみがえった」とイタリア紙は主張。「これからフィオレンティーナとの次戦で(疑念を)完全に消し去らなければならない」と綴り、日本時間31日に予定されているセリエA第10節で「すぐさま再出発し、これ以上、順位の追い上げを緩めるのを回避することが必須」であるとの見解を示した。
ラツィオ指揮官は、UCLの舞台における選手たちの姿勢を問題視。現地時間26日、「姿勢の面で低調なパフォーマンスとなった原因を探るため、フォルメッロで選手たちとの対話を行うことを望んだ」ことが伝えられている。
そのうえで、「サッリはフィオレンティーナ戦へ向けて、すでにベストの布陣を考え始めている」と報道。「月曜の対決へ向けたサッリのアイディア」とし、守備陣はサイドバックにマヌエル・ラッザリもしくはルカ・ペッレグリーニ、センターバックにパトリック、センターフォワードにはカステジャーノスが起用されるとの見通しを示しつつ、中盤においては、鎌田が先発復帰する可能性に言及した。
「カマダは直近の数試合で外れていたが、再び試合開始から出場することを待ちきれずにいるはずだ」と主張。「するとアンカーで(マティアス)ベシーノがプレーすることになるだろう」とウルグアイ代表MFとのペアでの出場を予想した。ただ、中盤で「(マテオ)ゲンドゥージが起用された場合は、(ダニーロ)カタルディが序列で再浮上しない限り、(ニコロ)ロヴェッラが再び出場するはずだ」などと見解を示した。
『Corriere dello Sport』もまた、ラツィオのフィオレンティーナ戦のスタメンに注目している。「疑問点が最も多い中盤」について、「サッリはリーグ戦でゲンドゥージ、ロヴェッラ、ルイス・アルベルトをよく起用してきたため、再びこの選択をする可能性があるが、カマダも出場を願っている」と指摘。「日本人選手はセリエAで9月16日を最後に先発出場しておらず、UCLでは10月4日が最後だ。出番を求めている」と強調した。
一方、『Sky Sport』は、左インサイドハーフの先発の座を巡り、「カマダとルイス・アルベルトの間で競争になる可能性もあり、注目するべきだ」と主張。このほか、『Gazzetta dello Sport』や『Sport Mediaset』などは現時点で鎌田のベンチスタートを予想している。
放送・配信予定
- ラツィオ vs フィオレンティーナ
- 配信:DAZN(録画) 2023年10月31日(火)日本時間22:45~予定
- キックオフ:2023年10月31日(火)日本時間4:45
- 会場:スタディオ・オリンピコ
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