湘南に大きな試練が待っていた。
1-1という状況で迎えた90分、神戸のCKを空中戦で競り合った後に、GK富居大樹が体勢を崩して落下。このシーンで負傷し、プレー続行不可能となり、それまでもFWジェアン・パトリッキとの1対1を足で止めるなど、チームをピンチから救ってきた守護神を思わぬ形で欠くことになった。
また湘南は、86分にDF岡本拓也を下げてDF石原広教を投入したタイミングで、5枚の交代枠を使い切っており、サブに控えてたGK馬渡洋樹を入れることができなかった。そういった中で、フィールドプレイヤーのDF大岩一貴が急遽GKを務め、さらにフィールドは数的不利という状況で、残り時間を戦わなければいけないという試練に立たされた。
ただこの緊急事態に代役GKに立ち上がったベテランDFは、空中戦でしっかりとボールをキャッチするなど、最後まで自らの役割を全うした。この試練を乗り越えた湘南は、最後まで失点を許さず、首位を相手に貴重な勝ち点1をホームで掴んだ。
試合後、本人は、「ベンチに行ったら『富居がダメだったらGKをやってもらう』と監督に言われた」ことを明かし、「何となく自分か、石原広教かなと思っていたので」と代役GKを務めた経緯を説明した。
また、これまで学生時代も含めてGKの経験がなかったようで、「幼稚園の時に遊びでやっていたくらいじゃないですかね」と苦笑い。試合中は、「ずっとボールが来るなと思っていた」そうだが、その中で試合終盤に浮き玉をしっかりとキャッチしたシーンは、「キャッチできてよかった」と安堵した様子で振り返った。
自身にとっても異例の経験となったが、「GKの偉大さがわかりました」と改めて感じ、そして「GKグローブは滑らないんだなと。GKグローブの偉大さもわかった」と爽やかな笑顔で振り返っていた。
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