スペインでは“エル・クラシコ”、イングランドでは“マンチェスター・ダービー”と、10月末の欧州サッカーはビッグマッチが人々の注目を集めた。
今季公式戦における“エル・クラシコ”初戦は、イギリスのロックバンド『ローリング・ストーンズ』と提携したバルセロナの特別ユニフォームが話題に。会場には、18年ぶりとなる最新アルバムを発表した『ローリング・ストーンズ』のボーカル、ミック・ジャガー氏とギターのロン・ウッド氏が来場した。試合は、バルセロナがドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンのゴールで先制したものの、イングランド代表MFジュード・ベリンガムが2ゴールを挙げたレアル・マドリードが逆転。2-1で伝統の一戦を制している。
“マンチェスター・ダービー”では、シティの強さと、ユナイテッドの混迷ぶりが顕著となった。シティはノルウェー代表FWアーリング・ハーランドがPK弾を含む2ゴール。ユナイテッドは不調の攻撃陣が最後までゴールネットを揺らせなかった。3-0で快勝したシティは、ライバルクラブに好調さを見せつけた格好となった。
今回、DAZNの欧州サッカー専門番組『FOOTBALL FREAKS』#108では、「新世代の指揮官たち」という議題で討論。現役を退いてからそれほど時間の立っていない若手指揮官たちに迫った。
現在、ストラスブールで指揮を執るパトリック・ヴィエラ監督は、言わずと知れたアーセナルとフランス代表のレジェンド。2011年に現役を引退したヴィエラ監督は、指揮官として一番好きなことを聞かれると「監督であること、すべてだよ!」と断言している。ジェノアを率いるアルベルト・ジラルディーノ監督は、2018年に現役引退。「監督の仕事は大好き」と語るジラルディーノ監督だが、同時に「本当に難しい仕事だ」とも語っている。
各リーグのMC陣は、欧州5大リーグで活躍する新世代の指揮官たちについて議論。バスク自治州サン・セバスティアンにあるユース専門の名門クラブ『アンティグオコ』に同時期に在籍したミケル・アルテタ監督(現アーセナル指揮官)、シャビ・アロンソ監督(現レヴァークーゼン指揮官)、アンドニ・イラオラ監督(現ボーンマス指揮官)は、現役時代に優れた才能を発揮した選手として知られており、バルセロナのチャビ監督は「現代サッカー最高のMF」とも称された。
では、名選手は皆、名将になる素質を持っているのだろうか? アルテタ監督やチャビ監督などが欧州5大リーグで脚光を浴びる一方、フランク・ランパード氏やアンドレア・ピルロ氏などはなかなか好結果を残すことができなかった。桑原学アナウンサーは、FIFAワールドカップ(W杯)ドイツ2006でドイツ代表を率いた時のユルゲン・クリンスマン監督(現韓国代表指揮官)の例を挙げた。
「あの時は隣に(ヨアヒム・)レーヴがいたわけじゃないですか。(戦術などを)作っていたのはレーヴで、クリンスマンは“アイコン”だった。だから、(フランク・)ランパードもタクティカルを担当してくれる凄腕のコーチが横にいれば、今頃“名将”と言われていたかもしれないですよね」
監督になると、選手時代とはまったく異なる重圧を背負うことになる。名将になるための条件は選手時代の経験か、有能な“相棒”の存在か、はたまた運か──。これからも、欧州サッカーで活躍する若手指揮官たちから目が離せない。
FOOTBALL FREAKS
- 配信: DAZN
- 配信日:木曜日(週替わり配信)
- MC:野村明弘、ベン・メイブリー、北川義隆、細江克弥、桑原学、小澤一郎
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