前節で首位インテルに0-1と敗れた9位ローマは、日本時間6日のセリエA第11節で11位レッチェとホームで対戦。前半をスコアレスのままで折り返すと、71分に先制点を奪われて敗色ムードが漂ったが、後半アディショナルタイムにイラン代表FWサルダル・アズムンのセリエA初ゴールなどで劇的な逆転劇に成功し、2-1と勝利を収めた。
上位勢がつまずく中、7位へと順位を上げたローマのジョゼ・モウリーニョ監督は試合終了後、『ダゾーン』のインタビューで喜びを語った。
「0-1で負けても0-10で負けても同じという昔ながらの哲学で最後の15分間に臨んだ。バランスを度外視していたので、0-2または0-3で負ける可能性もあったが、最終的に勝つことができた。選手たちも観客も最高だった。ホームのチームが試合終了まで10分という時間帯で0-1と負けているのに、この観客と選手たちの間の結びつきや情熱は当たり前のものではない。彼らのおかげだ」
「前半のうちに試合を決めてしまうことができたとは言わないが、間違いなく我々が有利に試合運びをしていた。それから終盤は、大いにリスクがある状況の中で反発心を見せ、気持ちの入ったプレーをし、勝利にふさわしかったと言えるだろう」
「レッチェは組織力を持ち、よいトレーニングをしているチームだ。スピードのある3人のFWでカウンターを仕掛けてくる。レッチェは並外れた仕事をしているので、彼らのことは残念に思うが、我々にとって熱狂的な勝利になった。非常に重要な勝ち点3だ」
「同じ週末に上位勢の多くがポイントを取りこぼしたのは異例だ。ハーフタイムに選手たちと話したことだが、ラツィオやアタランタ、ミランが敗れ、ユヴェントスとフィオレンティーナのどちらかもポイントを取りこぼすなんて普通はない。今週末のこんなチャンスを逃すことはできなかった。この3ポイントは重要だ」
ルカクがセリエAで初めてのPK失敗
フィジカルトラブルから復帰したディバラは、先月9日のカリアリ戦以来の出場となったが、時間の経過とともにパフォーマンスが向上。フル出場して試合終盤の得点に絡むなど決定的な役割を果たした。
「私もディバラは1時間で交代になると思っていたが、彼は前半も極めて美しいプレーを見せた。パウロは当然、チームにとって重要な選手だ。だが、我々が今日、目にしたのが本来の彼のコンディションとは思っていない」
「今日はチームが困難に陥る中で頑張り過ぎた。彼にはプラハ(ミッドウィークのUEFAヨーロッパリーグのスラヴィア・プラハ戦)に行かずにローマに残りたいかと聞いたが、驚いたことに、彼はチームに帯同してプレーしたいと答えたよ」
(C)Getty images
ローマ指揮官は、5分にPKを失敗して先制の絶好のチャンスを逃したロメル・ルカクに言及。フィジカルトラブルを抱えるディバラに代わってキッカーを務めたベルギー代表FWを思いやった。
「ルカクにとってイタリアで初めてのPK失敗だが、PKとは蹴ったものだけしか失敗できない。パウロは、セットプレーでボールを強く蹴る際にひざ十字じん帯に違和感がある。だから我々が信頼するロメルがPKを蹴ったんだ」
「問題はロメルがものすごく感情的で感受性が強い青年であることだ。PKを失敗した後、彼の心は泣き、苦しんでしまう。それだけに彼が決勝弾を決めたことはこれ以上ないことだ。チームの勝利によりよく眠れ、翌朝、笑顔で目覚めることができるはずだ」
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