今シーズンは、セリエA開幕直後に大きく出遅れたものの、新戦力の適応も進み始め、第12節を終えて5勝2分5敗の成績で10位と徐々に順位を上げているラツィオ。そんな中、マウリツィオ・サッリのチームは、シーズン後半戦の追い上げを見据え、来年1月の補強を検討しているとみられる。イタリア紙『Corriere dello Sport』が20日、伝えている。
マウリツィオ・サッリ指揮下では、センターバックのDFマリオ・ジラとMFトマ・バシッチが出場機会を与えられておらず、構想外に。イタリア紙は、「ジラとバシッチがラツィオのメルカートのカギになる」と指摘。補強箇所となる「DFとMFの獲得は、スペイン人CBとクロアチア人インサイドハーフの売却次第だ」と綴り、2人の放出案が検討されていることを指摘した。
また「守備陣に関し、すでにマウ(サッリの愛称)はCBが1人足りない状態で、ジラの代役の確保は義務だ」とする一方、中盤については「バシッチは7人目のMFで、6人いれば十分だ」と説明している。
しかしイタリア紙は、ラツィオが、来年1月に開催されるAFCアジアカップ(W杯)カタール2023においてMF鎌田大地が日本代表に招集される可能性に備え、代役の獲得を検討していることを報道。「カマダがアジア杯へ行けば、MFが1人やって来るかもしれない。カマダは1月に不在となるため、IHを追加する意図がある」などと綴った。
今夏の移籍市場においても、セルゲイ・ミリンコヴィッチ=サヴィッチを放出した一方で、積極的な補強を行ったラツィオ。だが、クラブがリーグ戦で順位を上げ、UEFAチャンピオンズリーグやコッパ・イタリア、スーペルコッパと4つの大会で戦い続ける状況になれば、「(クラウディオ)ロティート会長は、夏に無理をしたにもかかわらず、(冬も)補強を推進するはずだ」とみられる。
なお、鎌田は、16日のFIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選のミャンマー戦で発生したフィジカルトラブルにより、日本代表チームを途中離脱。当初の予定を早めてローマに戻ることが伝えられている。
イタリア紙は、日本時間25日のセリエA第13節サレルニターナ戦へ向けて、鎌田の動向にも注目。「もし違和感が我慢できるものなら、カマダは招集され、リーグ戦で先発出場するチャンスが巡ってくる。サッリの願いは、カマダが回復することだ」と述べた。
放送・配信予定
- サレルニターナ vs ラツィオ
- 配信:DAZN
- キックオフ:2023年11月25日(土)日本時間23:00
- 解説:川勝良一 実況:八塚浩
- 会場:スタディオ・アレーキ
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