スクデット奪還へ向けて単独首位を走るインテルは日本時間27日、2ポイント差で背後から迫る2位ユヴェントスと敵地でイタリアダービーに臨んだが、27分にユヴェントスの唯一の枠内シュートとなったドゥシャン・ヴラホヴィッチのゴールで先制点を奪われると、6分後に主将のラウタロ・マルティネスの同点に追いついたが、堅守のマッシミリアーノ・アッレグリのチームのゴールをこじ開けることはできず、そのまま1-1と引き分けた。
インテルの指揮官シモーネ・インザーギが試合終了後、『ダゾーン』のインタビューでチームのパフォーマンスを分析した。
「引き分けという結果をこのまま受け止めたい。守備に優れているユヴェントスからゴールを奪うのは簡単ではない。しかしチームは1点をリードされた後も集中力を保ち、素晴らしいプレーで偉大なゴールを挙げることができた。だが、失点の場面では、もっと良いプレーができたはずだった。我々のボールロストから始まったうえ、ヴラホヴィッチへの対応が間に合わなかった」
「後半はあまり多くのチャンスを作り出すことができなかったが、相手は上位としてふさわしいパフォーマンスを見せているユヴェントスだ。試合前は勝利を望んでいて引き分けを予想していなかったが、この結果を受け止めるしかない」
ユヴェントスとの直接対決を落とせば、アッレグリに首位の座を明け渡すことになっていたインテル。『ダゾーン・イタリア』解説陣の元インテル指揮官アンドレア・ストラマッチョーニ氏が「後半は作り出したチャンスの数が少なかったが、引き分け狙いだったのか」との質問を投げかけると、インザーギが自身の考えを明かした。
「チームはやるべきことをした。昨シーズンに全く同じ試合をしていたら、負けていたはずだ。非常に上手く守るこのユヴェントスを相手にプレーするのは簡単ではない。だがトリノへ来てゲームを支配し、失点した後も距離感を保ち、冷静さを失うことがなかった選手たちは素晴らしかった」
「ユヴェントスがコンパクトにまとまり、カウンターのチャンスを狙ってくることを予想していた。(ニコロ)バレッラと(ヘンリク)ムヒタリアンの組み合わせでは困難に陥ることは分かっていた。中盤を変えてみたが、これほどスペースが狭いとパスコースを見つけるのが難しい」
セリエA第13節を終え、インテルとユヴェントスが2ポイント差で繰り広げるスクデット争い。だがインザーギは今後、6ポイント差で3位のミランや8ポイント差で4位のナポリなども絡んでくるはずだと考えている。
「ミランやナポリも含めてどのチームも重要なクラブだ。この2チームも首位を目指すために作られたチームであるうえ、さらにその下には、他のチームも迫ってきている」
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