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監督が“辞任”に言及のラツィオ、問題は鎌田らの中盤ではない?伊解説陣が分析!セリエA最年少デビューのミランの15歳カマルダには賛辞 | セリエA

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監督が“辞任”に言及のラツィオ、問題は鎌田らの中盤ではない?伊解説陣が分析!セリエA最年少デビューのミランの15歳カマルダには賛辞 | セリエADAZN
【欧州・海外サッカーニュース】セリエA第13節において、日本代表MF鎌田大地が所属するラツィオは、最下位のサレルニターナに今シーズン初白星を献上した。元インテル指揮官のアンドレア・ストラマッチョーニ氏ら『DAZN(ダゾーン)イタリア』の解説陣がマウリツィオ・サッリ監督率いるチームを巡って議論を行った。

今シーズンは序盤戦に低迷し、セリエA12試合を終えて10位と出遅れるラツィオ。マウリツィオ・サッリのチームは、リーグ中断明けの格下との3連戦で上位浮上を目指していたが、ここまで未勝利の最下位サレルニターナに1-2と痛恨の逆転負けを喫した。

そんな鎌田大地が所属するラツィオについて、『ダゾーン・イタリア』の「Sunday Night Square」に出演した解説陣のアンドレア・ストラマッチョーニ氏が見解を示した。

「ラツィオの敗戦には非常に驚いた。偉大な試合を見せたサレルニターナや初勝利を挙げたピッポ(インザーギ)に対するリスペクトを欠くつもりはない。だがラツィオはリードしていたんだ。中盤の3人のうち、カマダと(マテオ)ゲンドゥージが新選手だったわけだが、おそらくラツィオは現時点において、チームの価値を踏まえると期待外れであると言わざるを得ない」

「ラツィオは昨シーズンを2位で終えたチームであり、(セルゲイ)ミリンコヴィッチ(サヴィッチ)を除けば、主力メンバーは変わっていないのだからね」

伊解説陣が指摘するラツィオの問題

直近のリーグ戦3試合で獲得ポイントはわずか「1」と勝利から見放されたラツィオ。サッリは試合終了後、「もし私の責任であると確信があれば、去るつもりだ」と辞任の可能性に言及。今後、選手たちとの話し合いを行う方針を示唆するなど、ナポリ指揮官の座を解かれたルディ・ガルシアと同様の道をたどっているようにも見える。

ユヴェントスOBのアンドレア・バルザーリ氏は、番組の司会者から「今後、ラツィオに何が起こるのだろうか」と問われると、サッリのチームを分析した。

「ラツィオは昨シーズンと比較して波がある。守備に関しても、昨シーズンはほとんど失点していなかったが、今シーズンはミスが多すぎる。そのうえでミリンコヴィッチ・サヴィッチがいないからだと主張するのはばかげている。確かに彼は重要な選手だったが、現在のラツィオに足りないのは、堅い守備だ」

続いてステファノ・ボルギ記者が自身の見解を示した。ラツィオの成績不振の要因は、ミリンコヴィッチ・サヴィッチの抜けた中盤ではなく、他にあると指摘した。

「ラツィオはピッチにおいて2つの問題を抱えているが、守備陣と攻撃陣に関してであり、中盤ではない。守備は安定せず、攻撃陣のフェリピ・アンデルソンと(マッティア)ザッカーニは昨シーズン、2ケタ得点のペースでゴールを挙げていたが、今年は結果を出せていない」

「それからラツィオの大きな問題は、試合中に集中力を欠く時間帯があることだろう。これは本当に説明がつかない。メンバーや戦術の問題でもないように思う。ラツィオは時々、試合の中で消えてしまう。昨シーズンのような“美しいラツィオ”は、ほとんど見る機会がない」

ストラマッチョーニ氏は、サッリの発言を読み解きつつ、改めて自身の考えを主張した。

「ラツィオは、カギとなる何人かの選手のパフォーマンスが低調だ。そのうえ、メンタル面でブラックアウトが起きる。私はラツィオの敗戦に驚いたと話したが、それはビッグクラブがリードしている時にパフォーマンスを落としたからであり、レッチェ戦でも同様だった」

「サッリがあのような発言をした理由の1つは、責任を持つためであり、もう1つは選手たちの心に響かせるためだったと思う。彼は自陣が『下位のチームのようだ』と話したが、11人中10人は昨シーズンと同じメンバーであり、それから新選手たちも期待していたような貢献ができていない。その結果、ラツィオは昨シーズンと似ても似つかない状態だ」

2023-11-25-lazio-daichi-kamada(C)Getty images

セリエA最年少デビューのカマルダ

続いて『ダゾーン・イタリア』の解説陣は、ミラン対フィオレンティーナ(ミランが1-0で勝利)の83分にルカ・ヨヴィッチに代わって途中出場し、15歳260日でセリエA最年少デビューを飾ったFWフランチェスコ・カマルダを話題に語った。

Camarda all'esordio con il MilanGetty

ストラマッチョーニ氏は、オリヴィエ・ジルーやノア・オカフォーが不在の一戦において起用されたミランの下部組織出身の若手を「わずか15歳でミランにおいてデビューを飾ったのはものすごいことだ」と称賛したが、今後は“15歳でデビューしたカマルダ”として世間の注目を浴びることになる。

ミランOBリッカルド・モントリーヴォ氏は「今後のマネージメントこそ大事になる」と指摘したが、バルザーリ氏も自身の見解を示した。

「彼には成長のステップを踏ませてやるべきだ。これまでも15歳なのに、すでにプリマヴェーラでプレーしていて、非常に速いスピードでキャリアを歩んできた。そこでゴールを量産し、トップチームに招集されたわけだが、(ステファノ)ピオリも彼を抜てきしたからには、何か目に留まるものがあったのだろう」

元インテル指揮官は、神童カマルダの才能を評価する一方で、彼の起用を決断したピオリも称えた。

「しかもサイドバックを務めているわけではない。サイドのポジションなら、若手を起用しやすいものだが、彼はセンターフォワードだ。ものすごい得点力を持っている選手なのだろう。しかもチームが困難の時に、監督がこうした下部組織の若手を信頼するというのも素晴らしい」

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