2日、J1昇格プレーオフ決勝とJ3が行われた。
J1昇格プレーオフ決勝が行われた国立競技場では、J1へのラストひと枠を巡って東京ヴェルディと清水エスパルスが激突した。
お互いに攻守の切り替えが速く、強度の高いプレーの連続で拮抗したゲーム展開を繰り広げていく。その中で清水は、FWチアゴ・サンタナやMF乾貴士が絡んでチャンスを作り、東京VもFW染野唯月やMF齋藤功佑がシュートを狙っていくが、お互いに緊迫した展開が続いていく。
その中で61分、ペナルティエリア内でMF中山克弘への浮き球に対し、カバーに入ったMF森田晃樹のハンドを取られ、清水がPKを獲得。このPKをチアゴ・サンタナが冷静に相手GKの逆を突いて、待望のリードを奪った。
このまま試合を終えれば、清水が1年でのJ1復帰。しかし東京Vも1点を返せば、リーグ戦の最終順位のアドバンテージによって16シーズンぶりのJ1昇格を掴み取る。そういった条件下で清水がリードしたまま、8分の後半アディショナルタイムに突入し、東京Vが攻勢を強める中、試合はこのまま終わらなかった。
90+4分、MF中原輝からの浮き球に抜け出した染野がドリブルで持ち運ぶ。ただペナルティエリアに侵入したところでDF高橋祐治がスライディングでボールを奪ったかに思われたが、ここで主審がペナルティアークを指差して笛を鳴らし、土壇場でPKを獲得する。このPKを獲得した染野のシュートがコースを読んでいた清水のGK大久保択生の手をかすめ、ゴールに吸い込まれ、最後の最後に生まれた同点弾で16シーズンぶりのJ1昇格を決めるという劇的な幕切れとなった。
10試合が行われたJ3では、もうひと枠の昇格争いの行方に注目が集まった。
逆転での昇格を目指すカターレ富山は、勝利以外許されない状況でホームでY.S.C.C.横浜と対戦した。
8分にYS横浜に先制点を許した富山は、前半終了間際にFW高橋駿太のゴールが生まれ、前半のうちに試合を振り出しに戻す。だが、その後はスコアが動かない時間が続いたが、試合終了間際の90+7分、MFアルトゥール・シルバの劇的なゴールで逆転に成功。逆転するために最低限必要な勝利を飾り、鹿児島ユナイテッドFCの試合結果に昇格の行方が委ねられた。
得失点差で大きく上回っていることから引き分け以上の結果で”ほぼ”昇格を決められる2位鹿児島ユナイテッドFCは、敵地でガイナーレ鳥取と対戦した。こちらも56分にMF普光院誠にゴールを許し、鳥取にリードを許す展開を強いられる。それでも76分、途中出場のFW山本駿亮が値千金の同点ゴールを決めて、このまま決着の時を迎えた。
鹿児島が劇的な勝利を飾った富山に勝ち点で並ばれたが、得失点差で上回り、5シーズンぶりのJ2昇格を決めた。一方の富山は、最後の最後で得失点差で涙をのむ結果に終わった。
■12月2日開催 結果
・J3第38節:
八戸 0-0 相模原
岩手 1-0 讃岐
福島 0-0 琉球
松本 0-1 奈良
長野 2-2 宮崎
富山 2-1 YS横浜
沼津 2-3 今治
岐阜 0-1 北九州
FC大阪 1-2 愛媛
鳥取 1-1 鹿児島
・J1昇格プレーオフ決勝:
東京V 1-1 清水
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